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④『ろくでなしBLUES』全25巻、計8487ページ
予想読了時間=約35時間22分

『ろくでなしBLUES』森田まさのり著、週刊少年ジャンプ(集英社) デジタル版で計算。ちなみにコミック版は全42巻、総ページ数求む!

『ろくでなしBLUES』森田まさのり著、週刊少年ジャンプ(集英社) デジタル版で計算。ちなみにコミック版は全42巻。


ジャンプ黄金期を彩った伝説的ヤンキー漫画『ろくでなしBLUES』。

喧嘩がめっぽう強い高校生の前田太尊ら不良高校生たちによる、ギャグあり、抗争あり、恋愛ありの青春不良漫画である。

太尊のバカだけど道を踏み外さない硬派さや、一度負けても最後はかならず勝利する意地とプライド、義理に厚く仲間思いな男気などは、当時の不良たちにとっての理想の番長像だったに違いない。



そして登場人物たちの名前も面白い。

主人公の前田太尊は、当時人気だった前田日明(プロレスラー)と、マイク・タイソン(ヘビー級ボクサー)から名前をとっており、他にもボクシング・プロレスファンなら胸熱な名前がふんだんに登場する。

また格闘家以外にも、人気パンクバンド「ザ・ブルーハーツ」のメンバーをモチーフにしたキャラクターが本人公認で登場するなど、何かと見どころが多い。

作中で太尊は、たびたび他校との抗争に巻き込まれていくが、なかでも東京四天王(太尊以外に葛西・薬師寺・鬼塚)や、同じく最強クラスの極東高校・川島との名勝負は本当に読み応えがある。

また、死力をかけて戦ったもの同士にしかわからない友情や、尖り切った不良たちが大切なものに気づき成長していく様を見ると、思わず目頭が熱くなる。

そんな『ろくでなしBLUES』で、久しぶりに男が惚れる男たちの世界に没入してみることをオススメしよう。


5/7

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