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③『スラムダンク』全31巻、計5912ページ
予想読了時間=約24時間38分

『SLAM DUNK(スラムダンク)』井上雄彦著、週刊少年ジャンプ(集英社) コミック版で計算。新装再編版は全20巻、計5816ページ 予想読了時間=約24時間14分。

『SLAM DUNK(スラムダンク)』井上雄彦著、週刊少年ジャンプ(集英社) コミック版で計算。新装再編版は全20巻、計5816ページ 予想読了時間=約24時間14分。


映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観て、原作が恋しくなった往年のファンたちが続出しているらしい。というわけで、あえて推させてもらいますよ『スラムダンク』。

もはや説明不要と思われるが……物語は、主人公の不良青年・桜木花道が、一目惚れした赤木晴子に誘われ、湘北高校のバスケットボール部に入部するところからスタートする。



最初は弱小チームであったものの、さまざまな経験を経て、全国大会の舞台で最強王者「山王工業高校」との真っ向勝負を繰り広げるまでに成長していく。

連載当時から爆発的な人気を誇り、日本におけるバスケ人口急増の要因になるなど、競技の普及にも多大なる貢献を果たしてきた。コミックの世界累計発行部数は1億7000万冊を超え、まさに青春スポーツ漫画の最高傑作といえる。



桜木の成長を描いたメインストーリーをそのまま楽しむのはもちろん、大人になった今だからこそ感じとれる登場人物たちの細かな描写もあるはずだ。

赤木や木暮ら先輩たちのチームへの思いや、絶望と混乱を乗り越えてコートに戻ってくる三井の生き様、映画で新たに語られた宮城がもつ弱さと強さ、唯我独尊から仲間を信じてパスすることを学び成長を遂げていく流川……。

ほかにも牧と藤真のライバル関係や、安西先生・田岡・高頭・堂本ら監督の指導哲学、最強を宿命づけられた山王工業高校メンバーのメンタリティ、強気な越野や献身的な池上など、さまざまなキャラクターの個性や伏線を今一度楽しみたい。

社会を生き抜く今だからこそ、勝利のために生きる彼らの輝きや純粋さに、当時以上の感動を感じることだろう。

映画で味わった感動と興奮が消える前に、もう一度コミックを一気読みすることで、その余韻を長く長く味わおうじゃないか。


4/7

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