⑦『007』
25作品の観了時間=約53時間24分
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』4K Ultra HD+ブルーレイ 6980円、ブルーレイ 2075円、 DVD 1572 円/NBCユニバーサル・エンターテイメント NO TIME TO DIE © 2021 Danjaq & MGM. NO TIME TO DIE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. Package Design © 2021 MGM. All Rights Reserved.
『007』シリーズは、名画の粋を超えてカルチャーそのものだと言っても過言ではない。
そもそもなのだが、007(ダブルオーセブン)は英国情報局秘密情報部(MI6)に所属する諜報部員のコードネームのことを指す。番号は001から009までがあるが、007はエリートだけが名乗れるものであり、この00部門に配属された諜報員は、国家安全のために、殺しのライセンスが与えられる。
映画『007』シリーズがスタートしたのは、1962年にショーン・コネリーがボンド役を演じた『007は殺しの番号』から。
以降、現在までに25作品が公開されているが、『007』の魅力は、どの作品にも流れる統一された世界観にある。
つまり、ハードボイルドで粋なジェームズ・ボンドが、どんなシーンにおいても身だしなみを崩さずに敵を殲滅するという様相。
NO TIME TO DIE © 2021 Danjaq & MGM. NO TIME TO DIE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. Package Design © 2021 MGM. All Rights Reserved.
もう1つの大きな要素が、毎作、登場するボンドウーマン(ボンドガール)の存在だ。主にジェームズ・ボンドに相対する組織に属している美女がボンドに口説かれ、徐々に正義へ寝返っていくというパターンが多いのだが、彼女たちが甘く妖しいロマンティックな要素を運んできてくれる。
ゆえに『007』シリーズはただのアクション満載なスパイ映画ではなく、大人の洗練された映画として受け入れられているのだ。
NO TIME TO DIE © 2021 Danjaq & MGM. NO TIME TO DIE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. Package Design © 2021 MGM. All Rights Reserved.
このように1作目から現在まで変わらない、というか『007』に不可欠な要素は常に一定で、それを作中に落とし込んでいくから、どれも最高で惹き込まれてしまうわけだ。
現在のジェームズ・ボンドはダニエル・クレイグ。2006年の21作目『007 カジノ・ロワイヤル』以降、5作連続で出演している。2021年公開の25作目『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンド役引退を表明した。
渋み、男らしさ、ウイスキーが似合うような世界観をまとった不朽のスパイ映画シリーズ『007』。最近、アニメ『SPY×FAMILY』にハマっているお子さんがいたら、本物とは何かを『007』で教えてあげてもいいかも!