ここ数年、多くのイベントが新型コロナウイルスの影響で中止や規模の縮小を余儀なくされた。それは、国産ジーンズの発祥の地、岡山県倉敷市児島で60年以上も続いていた「せんい祭」も例外ではない。
その祭りが、以前と同じ形で4年ぶりに開催される。なかでも注目は、全国から多くのジーンズブランドが集まるイベント「THE DENiM」だ。
【写真21点】「人気デニムブランドが大集合！ 国内最大級デニムイベント4年ぶりの開催」の詳細写真をチェック 児島は日本が世界に誇るジーンズの街
岡山県倉敷市の南側に位置する児島は、“日本のジーンズの都”として旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド」に掲載され、世界中から有名デザイナーが視察に訪れるほどの街だ。
そんな児島には、大小さまざまなデニム生地製織所や縫製工場が点在し、地元ジーンズメーカーが軒を連ねる「児島ジーンズストリート」という400mもの通りが存在する。
その児島ジーンズストリートに隣接する倉敷市児島市民交流センター前の芝生広場で、4月29日（土）と30日（日）に行われるのが、デニムイベント「THE DENiM」だ。
スペシャル価格での販売や特別商品が登場！
「THE DENiM」には、20以上のブランドが出店。ジーンズやデニム製品、レザー製品、アパレル製品をスペシャルプライスで販売するほか、このイベントだけの特別アイテムも登場するというから、デニムファンには見逃せない。
さらに、児島で有名なラーメン店「中華そば こうた」や「津山ホルモンうどん 三枝」など、地元で人気のグルメが味わえる他、児島出身の画家・川口阿弥斗氏による、巨大デニムへのペイントパフォーマンスなども行われ、1日中楽しめそうだ。
出店リストの中から、OCEANSが注目するデニムブランドの取扱商品をご紹介したい。
児島ジーンズ
モンキーコンボパンツ 1万3200円
児島にデニム製造技術を受け継ぎながら、クラシックなものからキャッチーなデザインまで幅白く展開し、デニムフリークからも愛されるブランド。
「DENiM」に登場する目玉商品は、デニムに違う素材の生地を組み合わせることによって生まれる切り替えパンツ。カジュアルな柄にも、遊び心を詰め込んだ1本だ。
BIG JOHN
サスティナブルで本格的な牛革ベルト 3500円〜
BIG JOHNは、日本で初めて純国産のジーンズを手掛けたジャパニーズジーンズのパイオニア。
BIG JOHNで注目したいアイテムは、今回のイベントでしか販売されないレザーベルト。革の産地・姫路で、コロナにより行き先がなくなった革の中から職人が厳選したものだけを使い、バックスには江戸真鍮を使った、本格的でサスティナブルな品だ。
底値での販売になるので、数量は200本のみ。
JAPAN BLUE JEANS
オールウェザーキルティングコート 価格は当日まで非公開
JAPAN BLUE JEANSは、もとは海外戦略ブランドとして立ち上げられたが、評判が高まり、日本でも販売がスタートしたバックグラウンドがある。品質はもちろん、シルエットや色落ちにもこだわりを感じるブランドだ。
JAPAN BLUE JEANSからは、オールウェザーキルティングコートが発売される。
表地はストレッチ性を備えたCIEE-TEX（シーテックス）テクノロジーを搭載。撥水加工、裏面には透湿機能のフィルム、これらで防風機能のフィルムを挟み込んだ3層構造の素材のため、天候に左右されず、ロングシーズン愛用できる。
桃太郎ジーンズ
13.5oz スラブデニムハイテーパード 価格は当日まで非公開
2006年に児島で誕生し、現在では世界26カ国にてヴィンテージモデルジーンズを販売する桃太郎ジーンズ。
桃太郎ジーンズからは、自然なムラ感のある経糸を使用し、海外市場向けにシルエット開発した13.5ozセルヴィッチデニムが登場。普段は日本では販売していない商品で、このイベント期間中だけの特別販売というから見逃せない。
KURO
2010年春夏シーズンにデビューしたKUROは、デニムを中心に、トータルにファッションアイテムを展開するブランド。デザイナーが日本全国の工場に足を運び、熟練した職人たちと細かく意見をぶつけ合うことで、生地の開発からデザイン、ディテールにまでこだわったものづくりをしている。
KUROからは、普段は販売していないレア商品やサンプル品など、1点ものが数多く出品される。人とは違うアイテムを探している人は、必見！
日本中からデニム好きが集まるイベント「THE DENiM」。ゴールデンウィーク期間中でもあるため、旅行がてら訪れても楽しそうだ。
日時：4月29日（土）10：00〜17：00、4月30日（日）10：00〜16：00
会場：児島市民交流センター芝生広場（岡山県倉敷氏味野2-2-38）
