▶︎すべての写真を見る ネパール百戦錬磨のプロ登山家・竹内洋岳さん。これまで50回近く現地に足を運んだネパール通であるが、そんな竹内さんも未体験ゾーンへ。
▶︎「幻の魚・サハールを釣って食べた話」をチェック!
竹内洋岳●プロ登山家、立正大学客員教授。2012年にダウラギリに登頂し、日本人で初めて8000m峰14座完全登頂を達成。2013年文部科学大臣顕彰 スポーツ功労者顕彰、植村直己冒険賞、秩父宮記念山岳賞を受賞。著書も多数。
コトの始まりは、東京・豪徳寺にあるネパールレストラン「OLD NEPAL」のシェフ・本田 遼さんから「ホナチャを食べに行って」と、出発前に店のデータをもらっていたこと。
場所は、首都カトマンズからタクシーで20分ほどの古都パタン。「美の都」とも呼ばれる、かつては王国でもあった世界遺産である。
レンガ造りの旧王宮や寺院が並ぶ、世界遺産のパタン。
さてさて、日も暮れたので教わった通りに裏道を歩いていく。
「最近のネパールは停電も少なくなって、夜もこうやって灯りがつくようになったから、飲み歩きも楽しいね」。
普段はあまり飲まないという竹内さんも「ここでは、つい飲みたくなっちゃうなー!」と今宵は仲間と共に夜のパタンへ。
しばらく歩くと現れたのが今回の目的地「3G HONACHA」である。
「HONACA=ホナチャ」とはネワール族の料理のこと。前回のサハール釣りでも紹介したように、ネパールの国民食といえば「ダルバート」。ダル(豆)スープがついた定食だが、ネワール族の間ではホナチャも好まれる。
「ネパールは小さな国だけれど、100以上の民族がいるんだよね。だから、何年通っても食べ尽くせないほど、料理もバラエティに富んでいる」と、初体験のホナチャにワクワク気味の竹内さん。
ちなみに、 店名の「3G」とは、電波の3Gではなく「3Generation」の略だそう。つまり、3代にわたって営まれている店。
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