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食べ放題の寿司と言うと、やたらとシャリがデカかったり、変に酢が立っていたりすることも多いが、こちらの寿司は別モノ。

まろやかな赤酢を使った小ぶりなシャリと、丁寧な仕事が施されたネタ、そして最後に引かれた煮切り醤油とまさに高級寿司の趣だ。

「本当にこれが食べ放題なのか……」と味わっていると、続いてウニがやってきた。



こちらの3巻、3種類の食べ比べかと思いきや、すべて同じロシア産バフンウニ。なんと3種類のウニが、それぞれ3巻ずつやってくるというのだ。つまりデフォルトでもウニの軍艦が9巻も食べられるということ。

ちなみにお好みで握ってもらうと、1巻880円というのだから、ウニだけで食べ放題代金のほとんどがペイできたことになる。

とはいえ、店によって当たり外れが多いのがウニ。だが不安に思うなかれ。

ミョウバン臭は全くなく、ロシア産バフンウニがもつ出汁のような澄んだ旨味と、しっかりとした粒感は、まさに高級寿司店のウニそのものだ。



ウニを味わっていると、次の握りがやってくる。まるで握りの箸休めにウニがあるような贅沢な感覚だ。



甘みと弾力のある肉厚のホタテ、あさつきとしょうがをすり合わせた薬味をのせたアジ、プリッとした食感と甘みを活かした絶妙な火入れのエビと、ウニ以外のネタへのこだわりも光る。



さて、そうしている間に次のウニが到着。先ほどよりも色が濃く、味わいも濃厚で、とろりとした食感で、同じロシア産のバフンウニでもここまで味が違うのかと驚く。




3/3

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