OCEANS

SHARE

2023.04.26

かぞく

まさかの“プライベートシェフ”付き! 滞在プランもお任せできる至高の宿「Zenagi」


特集「有頂天“コスパ”ホテル」とは……

妻にサプライズをしたい、子供に最高の体験をさせたい。

そんな思いはあるけれど、じゃあ何をしたらいいのかと考えると、全く思いつかないという人も多いだろう。

そんな人に訪れて欲しいのが、長野県木曽郡の自然豊かな農村の丘の上に建つ「Zenagi」だ。

▶︎すべての写真を見る



こちらの宿は1日1組限定。しかも旅の前から一緒に自分たちだけの滞在プランを考えてくれるテーラーメイドの宿なのだ。

お値段はそこそこするが、その内容を見ればむしろ安いと思ってしまうはず。なぜなら、こちらの斜め上をいく体験を作り上げてくれるからだ。

例えば、自然の中で子供を遊ばせたいとする。するとバトラーが、特別な許可がないと入ることができない自然保護エリアの清流の中を歩いたり、滝壺を貸し切りにしたり、巨岩をよじ登ったりできるプランを提案してくれる。



もしくは、日本とは思えない木曽川の大峡谷のボート下り。ガイドは、なんと2000年のシドニーオリンピックに出場した元カヌー選手の安藤太郎氏が務めてくれるというのだから、贅沢な体験になることは間違いない。

しかも、外遊びで面倒なウエアや靴などの準備も場合によってはしてくれるというのだから、荷物が多くなりがちな家族旅行にはありがたい限り。



では、例えば妻にゆっくりしてもらいたいとリクエストするとしたらどうだろう。

川岸にある美しい竹林でのグランピングランチ、禅僧の導きで森の中で行うマインドフルネス、普段は入ることができない木曽の作家の工房でのモノづくり……。妻の好みに合わせた提案をしてくれるのだ。



もちろん、ずっと温めてきたオリジナルプランの実現の手助けをお願いするのもいいだろう。しかもアクティビティにはプライベート・ガイドと専用車までつくというのだから妻が喜ぶのは間違いない。

さらにホテルステイを極上のものにしてくれるのが、プライベート・バトラーの存在だ。

旅行に行くと「帰りの電車何時だっけ?」「帰りの夕飯どこで食べようか?」「土地の名産が食べたいよね」な〜んて、調べたいことは山のようにある。美しい景色そっちのけで、気づけばスマホで検索ばかりなんてこともあるだろう。

でもここではその必要はない。全部バトラーに聞けばいいのだ。ホテルのスタッフになんとなく気後れをしてしまうという人でも、自分たちだけの存在だと思えば相談しやすいはずだ。

(だからと言って、大人の男たるもの、無茶ぶりはしないように気をつけよう!)

また、プライベート・シェフがついてくれるのも大きな魅力のひとつ。

例えば、子供に違う料理を出してもらったり、木曽で採れたジビエ専用メニューを作ってもらったり、特別なワインに合う料理を考えてもらったり……あらかじめ相談をしてメニューを決めていくため、1組として同じメニューはないというのだからすごい。

もちろんシェフにお任せをしてもOK。木曽の森で採れるキノコやジビエ、里山で作られる無農薬野菜、伊勢湾の魚。これらの名産が里山とは思えない洗練された料理で供される。

当然、ホテルへのこだわりも半端ではない。



豪農が江戸時代に建てた総天然木の古民家をリノベーションしたというホテルは、梁や柱、枯山水の庭など、思わずボーッと見惚れてしまうほどの迫力。これをまるっと貸し切りできること自体が、特別な体験なのだ。



客室は2階建て仕様の部屋が3室。それぞれに違った趣になっていて、家具は全て木曽の職人によるオリジナルというのだから、そのこだわりは半端じゃない。



木曽は「木曽檜」と呼称がつけられるほど、有名な檜の産地。その豊かな自然を感じてもらおうと、なんとそれぞれの部屋には、大きさとデザインが違う檜風呂も備えられている。

大きなガラス窓のある浴室で、檜の香りに包まれながら、庭を眺めてゆっくり入浴する……考えただけでも最高なのだ。



連泊して、違う部屋で寝起きしてみたり、友達家族と泊まったり、夫婦と子供で別室にしたり、夫婦で別々の部屋に泊まって、たまには一人の時間を楽しんだりするのもいいだろう。

こんな贅沢が許されるのも、1日1組限定だからこそだ。

家族みんなが喜ぶ顔を思い浮かべながら、ホテルのスタッフと滞在プランを考える。出かける前からいつもと違う旅の楽しみを味わってみてはいかがだろう。


[施設詳細]
Zenagi

住所:長野県木曽郡南木曽町田立222
電話:090-6072-8392(予約コンシェルジュ 平日10:00〜18:00)
料金:1泊1名15万7300円〜(1体験、朝・夕食付、税・サ込)
https://zen-resorts.com/

林田順子=取材・文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。