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“主役”はあくまでドライバー



そもそもこの車のコンセプトは「異彩開放」。ドライバーが車を自在に操ることで自信と余裕を持ち、自分らしさを開放して新たな行動を起こしてほしい、ということ。

要は、主人公は車じゃなくて、それを操るドライバーだというわけだ。


 
ZR-Vを操る主人公のために、ドライビングポジションもお尻の位置が少し低い。さすがにスポーツカーのように、とまではいかないものの、SUVというよりセダンのような運転姿勢でドライブに没入できる。

しかもホンダだ、ステアリングを切ると少しも遅れることなくスッと頭の方向を変えてくれる。一方で乗り心地はジワッと優しいのもまたホンダらしい。



パワートレインは2モーター+2Lエンジンのハイブリッドシステム「e:HEV」と、1.5Lターボエンジン。

中でもe:HEVは、基本モーターで走るので緻密な制御が可能。だから雪道やワインディングでもドライバーの意のままに、安心して気持ち良く走ることができる。



全車に標準装備される先進安全運転支援機能「ホンダセンシング」は最新バージョンで、衝突被害軽減ブレーキや、渋滞にも対応したアダプティブクルーズコントロールと車線中央を維持するようステアリング操作をアシストする機能など、16もの機能が用意されている。

さらに車載通信モジュール「Honda CONNECT」を選べば、同乗者にとってもドライブがグッと快適になる。

車内Wi-Fiが使えるようになるので、スマホやタブレット等で各自好きな動画等を楽しむことができるし、BOSEプレミアムサウンドシステムで、乗員みんなとコンサート会場にいるかのような高揚感を楽しむこともできるだろう。



そのほかセンターコンソールの下段はスマートフォンが2つ放り込んで置けるほどの広さがあるし、後席を倒すとキレイにフラットになり、車中泊もしやすいなど、細やかな心配りは日本メーカーならでは。

見た目は奥ゆかしく、しかし中身はしっかり盛りもりなメイド・イン・ジャパンSUV。これは発売開始が楽しみだ。

籠島康弘=文

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