▶︎すべての写真を見る
傑作揃いとされる「ブルックス ブラザーズ」のスーツ。フィッティングの展開はマディソン、リージェント、ミラノという3型だったが、そこに第4のモデルが加わった。
その名も「TOKYO」だ。
世界の文化が混じり合い、最先端の洗練が日々生まれる街・東京。その名を冠するにふさわしく、「TOKYO」フィットは既存モデルのさまざまなエッセンスを融合させた新機軸のデザインが光る。その全容をお届けしよう。
注目すべき4つのポイント
POINT ①身頃は3つボタン段返りにフロントダーツが入る仕様。実はこれまでのブルックス ブラザーズにほとんど存在していなかった組み合わせで、従来は3つボタンにはダーツなし、2つボタンにはダーツありというスタイルだった。
アメリカの伝統を継承しつつ、ウエスト周りをすっきり見せるのが特徴だ。
POINT ②トレンドに即してラペルはやや広めに設定する一方、ゴージラインを高めにして現代的な印象に。落ち着いた印象でありながら重厚に見えすぎないようになっている。
肩はノーパッド、身頃の芯地も薄めものを採用。スーツにも軽快さが求められる現代にフィットする着心地だ。
POINT ③背中は2本のスリットが入るサイドベンツ。3つボタン段返りの場合、これまではアメリカの伝統であるセンターベントが採用されていたため、こちらもハイブリッドを表現するディテールとなる。
フロントダーツを入れ、すっきりとした印象に仕上げたシルエットにもマッチしている。
POINT ④ノープリーツのパンツが多いブルックス ブラザーズだが「TOKYO」フィットではワンプリーツ仕様を採用。クラシックなデザインに合わせて、股上もやや深めに設定した。
シルエットは太すぎず細すぎずのテーパード。ポロシャツやニットを合わせてカジュアルに着てもサマになる。
2/2