▶︎すべての写真を見る 「30mens / 30days SNAP 〜春アウター着回し術〜」とは…… ビームスのプレスチーフとして、日々ホンモノに触れる安武俊宏さん。
「毎年春になると手に取る機会が増える」というコットン製のカバーオールのなかで、今季とりわけ期待を寄せるアイテムとは? その着こなしとは?
<SNAP No.13>安武俊宏さん 安武俊宏●2005年にビームスに入社し、メンズドレスの販売を経験して2012年よりプレスに。現在は会社のプレスチームを統括しつつ、愛する我が子のお世話にも奮闘中。
【安武’s セレクトアウター】ビームスプラスのカバーオール
ひとくちにカバーオールといっても今や多種多様ななかで、安武さんが信頼を寄せるのは以下の3条件を備えたものだそう。
「ラペルがなく、シングルブレストで、フロントのカッティングがスクエアなもの。つまりは、衒わないオーソドックスなタイプですね」。
このビームスプラスの新作も、パーソナルコンディションは当然クリア。そのうえでさまざまな色で染められたダック地やツイル地、リップストップコットンなどをパッチワークし、ヒネリをプラスしている。
「気候面で春にうれしい汎用性に加え、派手なアイテムが着たくなるという春ならではの願望すらちょうどよく満たしてくれる。色数は多いですがすべて落ち着いたトーンでまとまっているので、着こなしもそれほど難しくないですよ」。
<15℃前後の日>目を引くアウター以外は極力ソリッドなチョイスを
カバーオール/ビームス プラス、ニット/ドルモア、パンツ/ベルナール ザンス、ブーツ/ジェイエムウエストン、キャップ/アーディ アンド シー、メガネ/ユウイチトヤマ
色の切り替えが楽しいカバーオールのほかは、全身ブラックカラーで統一。
このギャップがスタイルを品良く見せるが、カバーオールの色味が総じてマイルドなため変にわざとらしくならない。あくまでさらっと羽織っている感じが、実にいい塩梅だ。
「このカバーオールはサイズ感も絶妙なんですよ。身幅とアームに余裕がある作りで、インナーを着込んでもシルエットに響かない。かといって、オーバーすぎるサイジングでもない。だから色柄が多少チャレンジングでも、大人が安心して着られるんです」。
インナーのタートルニットはカシミア製で、首元までしっかり防寒。寒風をシャットアウトすると同時に、品のいい光沢がスタイルを格上げしてくれる。
「このニットもそうですが、アウターのほかは極力ソリッドなアイテムにするとまとまりやすいと思います」。
その言葉通り、靴は紐がないサイドゴア、帽子はツバなしのニットキャップ。シンプルながらに考え抜かれたコーディネイト、お見事です!
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