▶︎すべての写真を見る 「30mens / 30days SNAP 〜春アウター着回し術〜」とは……
アメリカを代表する普遍的ブーツブランド、レッドウィング。そのマーケティングマネージャーを務める阿部聖也さんのスタイルは、若かりし頃から変わらない。古き佳きアメリカンカジュアルど真ん中である。
ただし今春の主役アウターに関しては、少しだけ勝手が違うようで……。
<SNAP No.9>阿部聖也さん 阿部聖也●ベイクルーズで経験を積み、現在はレッドウィングでマーケティングマネージャーを務める32歳。自他ともに認めるサウナーで、出張先では常に評判のいいサウナの近くに滞在。
【阿部’s セレクトアウター】ノンネイティブのコート
寒暖差を快適にやり過ごす春アウター。阿部さんがその筆頭候補に選んだのは「昔から大ファン!」と愛してやまないブランド、ノンネイティブのコートだ。
「10代の頃からアメカジが大好きで、そこは今後も変わらないと思います。ノンネイティブもずっとお世話になっているブランドなのですが、今回初めてオーバーサイズのアイテムを購入したんです」。
これまでは、着慣れたジャストサイズにこだわりを持っていた阿部さん。意識が変わったきっかけは、M-65やモッズコートなどのミリタリーテイストを再解釈した今作だった。
「普段より1サイズ大きいものを手に取ったんですが、これが本当に調子良くて。ガバッと気軽に羽織れるし、中に着込んでも着膨れしない。ゴアテックスインフィニウム搭載でムレの心配もない。シルエットはルーズだけどだらしなく見えないし、とても気に入っています」。
<15℃前後の日>ブラック&カーキの正統派ミリタリー
コート/ノンネイティブ、ベスト、デニム、キャップ/すべてビズビム、スウェット/メゾン マルジェラ、ブーツ/レッドウィング
阿部さんのようなアメカジフリークにとって、ミリタリーは秋冬の大好物。肌寒い春でも、その傾向は踏襲される。コートの下に着たのは、カーキカラー&ワッペンでミリタリーな雰囲気を主張する中綿入りベストだ。
「季節が変わったからといって無理して明るい色味を取り入れたりはせず、好きなものを好きなように着る。それが大前提です。グラデーションをつけたダークトーンで、僕なりのアメリカっぽさを表現しました」。
とはいえノーカラーのコートに合わせて襟元でレイヤードを強調するなど、細かいテクニックは大いに参考にしたいところ。カーキを引き締めるブラックの使い方も秀逸で、黒いレッドウィング「スーパーソール」が堅実かつ快適な足取りを支える。
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