鮑もイセエビもつばめの巣も……
「鮑のオイスターソース煮」。グランドメニューでは9487円(3〜4名分。写真は以下、すべてハーフサイズ)。
続いては「鮑のオイスターソース煮」と、子供も大好きな海老を使った「アメリカイセエビの卵白炒め」。
「アメリカイセエビの卵白炒め」グランドメニューでは1万120円(3〜4人分)。
フワフワの卵白の中にプリプリとしたイセエビが隠れているという、食べ放題とは思えない手の込んだ逸品だ。生姜の爽やかさが効いた塩味の卵白が軽やかで、ぜひ食べてもらいたい一皿といえる。
ちなみに星ヶ岡の料理は上海料理がベースとなっていて、どれも食べ疲れない優しい味わい。だからいくらでも食べられてしまうのだ。これは食べ放題としては最高である。
「北京ダック」グランドメニューでは1枚2150円。
もちろんメニューには北京ダックもある。いつもなら値段を気にして、少ししか頼めないものだが、3枚でも4枚でも頼めて、お店の方がテーブルで一枚一枚丁寧に包んでくれるのも、優雅な気分を後押ししてくれるはずだ。
「蟹の卵入り つばめの巣のスープ」グランドメニューでは一客5186円。
つばめの巣も高級食材のひとつ。
今回は「蟹の卵入り つばめの巣のスープ」をオーダー。卵白が入った蟹の卵のスープに、添えられたつばめの巣を入れて味わう。蟹の旨味がギュッと詰まっていて、これも絶品。
「蟹肉入りオムレツ」グランドメニューでは4048円(3〜4人分)。
蟹の卵のスープがあまりにもおいしかったので、その流れで蟹料理をオーダー。
「蟹肉入りオムレツ」は、揚げ焼きのようになっていて、割ると中から蟹の旨味たっぷりの半熟卵がトロッと溶け出す。
「シュウマイ」(2個)1012円。
点心ももちろんある。ずっしりと餡が詰まった大きな「シュウマイ」は熱々で、小籠包かと思うほどの肉汁が溢れ出す。
「アメリカイセエビのチリソース炒め」グランドメニューでは1万120円(3〜4人分)。
と、ここで先ほど食べたアメリカイセエビのおいしさを思い出して「アメリカイセエビのチリソース炒め」を注文。
こちらは殻付きのまま調理されていて、見た目にも豪華だ。殻から身を取り出す面倒な作業は、お店の方がやってくれるのもうれしい。
「金目鯛の甘酢炒め」グランドメニューでは4807円(3〜4人分)。
食べているそばから、次に何を頼むかという贅沢な悩みが頭を巡るのが食べ放題の醍醐味。そういえば魚料理を食べていないことに気づき、選んだのが「金目鯛の甘酢炒め」。ここまで高級食材が続くと、もはや金目鯛が地味にも思えてくるが、こちらも絶品。
金目鯛はふっくら、ピーマンはシャキシャキっとした食感を生かした完璧な火入れ加減! 食材に合わせて別々に炒めているからこその食感の違いを楽しむことができる。
また食材は料理長自らが厳選したというだけあって、ちょっとした野菜も鮮度が良く、ウマいのだ。甘酢あんも、酢がしっかりと立っているのに、ほどよくマイルドで絶妙のバランス。
「パーコーメン( 星ヶ岡スタイル)」グランドメニューでは一客3415円。
ザ・キャピトルホテル 東急といえば、オールデイダイニング「ORIGAMI」のパーコーメンが有名だが、星ヶ岡スタイルのパーコーメンもある。こちらはほんのりとカレーの風味が効いているからだろうか、いろいろ食した後でも、するりと食べられる。
「海老チャーハン」グランドメニューでは一客3162円。この日食べた合計金額をざっと試算してみると、なんと一人あたり4万円オーバーになる計算に。
ご飯ものも充実だ。こちらは海老チャーハン。
食べ放題のチャーハンで、こんなにプリプリっとした立派な海老が入っていたことがあっただろうか。素材の味を生かした上品な味わいに、胡椒が程よく効いていて、こちらもいくらでも食べられてしまう。
さて、駆け足で振り返ってみたが、実はこれ以外にも麻婆豆腐やら、和牛の炒め物やら、マンゴープリンやらをオーダーし……食べたメニュー数はなんと16皿!
大食いではないにも関わらず、こんなに食べられたのは、味付けと食材の多彩な組み合わせがあったからこそ。「もう食べられない」と思っていても、全く違うおいしさの料理が運ばれてくるため、自然と完食しているのだ。
さらに満腹でも胃もたれしない繊細な味付け、一流ホテルが誇るホスピタリティ溢れるサービスと、想像以上に優雅な2時間が楽しめた。
何度もリピートして、全メニュー制覇を目指す人がいるというのも納得の充実ぶり。約2ヶ月先まで予約が埋まっているというが、この幸せ、一度は味わってもらいたい。