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この“未来”感は、5年後の“普通”かも



しかし、このマックスアウトの見どころは、デザインだけではなかった。というか、このデザインを可能にしているのは、恐ろしく低重心なプラットフォームだ。

2028年度までに全固体電池(ASSB)を搭載した電動車を市場に投入するとしている日産。全固体電池とは、ざっくりいうと現状電動車に使われている電池と比べて、エネルギー密度が約2倍になる。

つまり、同じ距離を走ろうとした場合、全固体電池なら従来の半分の大きさでいいわけ。日産はそれを薄い板のようにして床下に収めることを検討している。
 


搭載するバッテリーがボディに対して小さければ、それだけデザインの自由度も増す。

ただでさえ、ガソリン車に比べて部品点数が少なくなる電気自動車だ。さらに “邪魔者”が減れば、これまでにないデザインが登場しても不思議ではない。



5年後、本当にこんなデザインの電気自動車が出たら、もう「技術とデザインの日産」と呼ばないといけないな。

籠島康弘=文

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