リラックスしているのに大人っぽい「種カジ」とは……▶︎すべての写真を見る ーーめっきり春らしさも感じられますが、まだ夜は寒い。とりわけ着こなしが難しい季節ですよね。 「軽やかに見せたいけれど寒いのはイヤ。服飾界でいう“梅春”の装いは結構悩みます。車移動の場合はごまかしが利きますが、電車や徒歩移動の場合は特に難しい」。
ーーそこでキルティングコートのお出ましということですね。絶妙なAラインで、風になびいて素敵です。 「僕が愛用しているセレクトショップのレショップがラベンハムに別注したバルカラーコートなのですが、着丈とシルエットがお気に入りポイント」。
ーー以前も違うラベンハムをこの時季に着ていましたよね? 「ネタの使い回しではないですよ。今季の新作ですから(笑)。コイツがいいのはベルトで絞れる点と、この時季特有の強い春風を、ブワッとはらんで、流麗なシルエットを描いてくれるから後ろ姿も格好良く見える点です」。
ーー確かに美しい!形なきものをコーディネイトに取り入れる達人級のテクニックですね。 「風になびくコートを楽しむために、そのほかをブラック&タイトにまとめてシルエットの神髄を楽しむよう工夫しました」。
ーーアウターがシンプルなぶん、少し個性のある小物使いでアクセントをつくっているのもさすが。 「“盛り加減”には注意を。足しすぎるとクドくなりますよ」。
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