仕事が忙しいときはタンパク質中心に
――ちなみに停滞期はありましたか? 実は停滞期に関してのエビデンスって医学界にはほとんどないんですよ。だけど個人の体感としては、停滞期が何度も来て「本当に停滞期ってあるんだ」と思いました。
特に90〜80kgあたりは体重が落ちにくかったですね。多分、30〜40代の成人男性が肥満に差しかかるぐらいの体重がいちばん落ちにくいんじゃないでしょうか。
――どんな風に乗り越えたのでしょうか? そのときどきで頑張る方法を変えたのが大きかったと思います。インパクトがあるのは、食事の量を落とすことなんですけど、仕事が忙しいときは食事量を落とすのがしんどいので、糖質の量を落として、タンパク質中心でお腹いっぱいまで食べていました。
気持ちに余裕が出てきたり、体重が落ち始めたら、元の食事量まで戻して。あとは時間の余裕があったら、運動を増やすことで停滞期を抜けることができました。
僕にとって良かったのは、体重が減るに従って運動が趣味になったことです。実は健康的な体に近づくほど、ダイエットにおける運動の重要性が上がってくるんですね。
「ダイエット中に自転車にハマりました。フィールサイクルに行くなどして、毎日1時間は自転車に乗っています」。
――体重が落ちないとやる気が削がれますよね。どうやってモチベーションを維持していましたか? これは精神論ですが「
ここまでやって無駄にするのか」というのは歯止めとして強かったですね。あと年を取るほど人は太りやすくなるんですよ。抗えるうちに抗っておかないと、人間はどんどん太ってしまう。だから
常に今が最後のチャンスだと思っていました。
それと個人的な事情ですが、子供が生まれたのも大きくて。「子供のためにも健康で長生きしたい」という思いが強くなったんです。太っていると本当に体に悪いですから。
――リバウンドはありましたか? はい。子供が生まれて、生活が子供優先になったことで5kgぐらい太りました。そこで妻が産後ダイエットをするタイミングで一緒に動くことで、4〜5カ月で体重が戻りました。
多少太ってしまっても、これまでやってきたことは再現性があるんだ、また痩せられるんだ、とわかったのは少しほっとしましたね。
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