▶︎すべての写真を見る 青天の霹靂である。スニーカーショップ「アトモス」創設者の本明秀文さんが、フットロッカー アトモス ジャパンの社長を退任する(1月31日付)と発表した。
本明さんはアメリカの大学を卒業後、商社勤務を経て1996年にスニーカーショップ「チャプター」をオープン。1997年に「テクストトレーディングカンパニー」を設立し、2000年に「アトモス」を初出店した。
現在まで国内外に店舗を増やし、いつしか世界的なスニーカーショップへと成長。2021年にはアメリカのスニーカー小売最大手「フットロッカー」に約400億円で売却したことも話題となった。
間違いなく、日本のスニーカー界をリードしてきた立役者である。
本明さんは1月31日、アトモスの公式YouTubeチャンネルで緊急会見を生配信した。
退任の理由については、「辞めようと思ったのが3〜4カ月前。今まで言葉では表せないものをみなさんにいろいろと伝える努力をしていた。でも、僕がフットロッカーに会社を売ったことで、うまく伝わらなくなったのなら辞めようと思った」などと明かしているが、詳細は不明だ。
さらに、「みなさんと一緒にスニーカー文化を作ってきたという自負がある」と語り、「今のスニーカー文化は日本が発信して、世界中に広がっている。この文化をみなさんが一緒に作ってくれたことにとても感謝していて、それに対してお礼を言わないといけないと思った」と謝意を口にした。
実はオーシャンズでは、
2023年のスニーカーブームの動向を予測してもらったばかり。その際にいろんな予想をお話しいただいたが、まさか本明さんがアトモスを辞めることになるとは……これほど予想外のニュースが控えていたとは。
日本のスニーカー文化を築き上げた功労者である。華やかな表舞台での活躍とは裏腹に、きっと目に見えないところで多くの苦労もしてきただろう。
本明さんはスニーカーヘッズに感謝の念を述べていたが、むしろ感謝をしたいのは我々のほうだろう。ありがとうございました、本明さん。そしてこれからもまたよろしくお願いします。今後の活躍にも注目!