左から24万2000円/アヴィレックス7522(ワグ インク 03-5791-1501)、14万3000円/ソフネット(ソフ www.soph.net)
▶︎すべての写真を見る 若い頃から馴染みのあるフライトジャケット。オリジナルの本気度を“熱々”とたとえれば、時代に合わせてソフィスティケイトされたものはいわば“適温”といえようか。
そんな気持ちのいいジャケット2種がこちら。ひとつはソフネットだ。
ベースは中綿なしですっきりとしたシルエットが特徴のL-2B。表地をデンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラ社の「アトリウム アウトドア」という生地に乗せ替えている。「トレビラCS」という難燃ポリエステル糸で織られた、耐久性ときわめてソフトな触感を両立する素材だ。
L-2Bのスマートな佇まいにマッチする、都会的な色みと質感が素晴らしい。
もうひとつはご存じアヴィレックスのハイクラスライン、アヴィレックス7522のA-2だ。
1941〜’50年のA-2がベース。素材をホースハイドからステアハイドに切り替えた時期のモデルだ。ヴィンテージプロダクトに造詣の深い朝日ファスナーのジッパーを採用。
丸みのあるフォルムと上質な革の質感が特徴で、厳選したカウレザーをソフトに鞣し、たっぷりとオイルを塗布。そのしなやかさと品のある風合いは、例えばカシミヤのタートルにウールのスラックスといったコーディネイトにもハマるだろう。
いずれも大人の男にぴったりの湯加減。この時季ゆっくりと浸かっていただきたい。