【二皿目】ネイビーの「990v2」(=白米)
続いて2足目は、なんだかんだで最近、いちばん履いているというネイビーの「990v2」。別注やコラボではなく、あえてインラインをチョイスしたその心は?
「インラインなのに満足感がめちゃくちゃ高いっていう、その凄さを再確認させられたモデルですね。
軽くてアッパーも柔らかいし、なんだか自分にいちばんフィットする感じがするんです。ブラックやグレーも持っていますが、特にネイビーをヘビロテしています。いい意味で、気楽に付き合える一足ですね」。
一足あれば、どんなファッションにもハマってくれる。そんなニューバランスの普遍性を、鳥羽さんはこの990v2に感じるという。
ちょっぴりフォーマルなセットアップから、近所のスーパーへ出かけるときのカジュアルスタイルまで、活躍の幅はとにかく広いそう。まさに、真のベーシックだ。
「だからもう、
白米みたいなもんですよね。どんな料理とも合うし、ないと困る。でもすごくシンプルなものだからこそ、産地や炊き方といったディテールの細かさがモノを言う。
ニューバランスのスニーカーも、ハイプを目指してプロダクトを作るというよりは、プロダクトのディテールにこだわり抜いた結果、ハイプになっている感じが、自分たちの料理のアプローチとも共通しているなと」。
足に吸い付くようなアッパーのフィット感や、指の屈曲を妨げないように計算されたシューレスの位置、安定感をサポートするNロゴ等々、見えないこだわりが細部に詰まった990v2。
「ファッションとして広く知られているのは992や993だし、それらももちろん素晴らしいシューズだけど、一周回ってコイツの良さを噛み締めてます。いや〜、いい靴っすね」。
3/3