「弊社の看板娘」とは…… 今回訪れたのはオーディオブックを専門に制作、販売する「オトバンク」。
オフィスは御茶ノ水だが、本の街、神保町にもほど近い。
▶︎すべての写真を見る このビルの9階です。
お邪魔しますよ。
なかでは看板娘が真剣な表情で仕事をしていた。
現在、社員の約7割はリモートワークだという。
さて、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらは広報担当の佐伯帆乃香さん。東京の国立付近で生まれ育った。
大学通りの桜並木が有名。
小学生の頃は「モーニング娘。」にどっぷりハマっていた。
「母親がライブにも連れて行ってくれたんです。ずっとテレビ越しに応援していたメンバーを生で見たときは、ドーパミンがドバドバ出たのを覚えています。推しはなっち、ベストアルバムは『いきまっしょい!』でした」。
「モーニング娘。」コレクションの一部。
中学と高校では吹奏楽部に所属し、トランペットやホルンを吹いていた。大学に入ると近所の谷保天満宮で巫女のアルバイトを始める。すごく楽しかったうえに、正しい言葉遣いや衣装の着方も教えてもらったことに感謝しているそうだ。
「交通安全祈願発祥の神社で、学問の神様・菅原道真公も祀っています。御朱印も素敵なので、国立にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください」。
就職後も会社の後輩を連れて訪れた。
中央は当時お世話になった権禰宜の菊池 茂さん、右は会社の後輩。
大学ではフリーペーパーを作るサークルに入部。少人数だったので、大勢の集団が苦手な帆乃香さんにとっては居心地がよかった。
「季刊で毎回、全ページの特集内容を考えなくてはいけなかったので、結構忙しかったです。『片付け』というテーマの号で、企画と写真撮影をイチからやって作った表紙は今でも思い出深いです」。
4年生時は台湾に旅行する。九份などの有名な観光地もよかったが、いちばん印象に残っているのは「日月潭」という淡水湖に沈む夕陽だったという。
現地の人に教えてもらったスポット。
就職先が決まる経緯も面白い。化粧品メーカーや人材会社などのインターンシップにも参加したが、そこで働いているイメージがどうも湧かない。
「インターネットの新しいサービスや本や音が好きなので、そのジャンルで探したところ、電子書籍専門の会社を見つけたんです。お問い合わせフォームから『インターンの募集はしていますか?』と問い合わせました」。
担当者の女性からの返信は「募集はしていないけど、相談に乗るから来てみる?」。会いに行くと親身に話を聞いてくれた。いまでも交流が続いているそうだ。
問い合わせ担当の女性と行った神田の「すし居酒屋 すすむ」。
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