インドのモーターショー「オートエキスポ2023」で披露された「ジムニー」の5ドア(左)、新型SUV「フロンクス」(右)。
▶︎すべての写真を見る インド・ニューデリーで先日開催されたのモーターショーで、スズキが「ジムニー」の5ドアモデルと新型SUV、さらにスズキ初となる電気自動車のコンセプトカーを発表した。
ジムニーの5ドアに初のEVと聞けば、「まずは日本じゃないの?」と思いたくなってしまうが、日本でもアメリカでもなく、インドで初公開なのはなぜ!?
スズキはインドで絶対的王者
実はスズキ、40年以上も前の1981年にインド政府との合弁会社を設立。後にスズキの完全子会社とし、’90年代後半には同国でのシェアがスズキ1社で80%を超えていたという。
その後他社の参入が相次ぎ、直近ではシェア約40%ではあるが、それでもダントツのトップシェア。インドでは絶対的王者なのだ。
しかも2023年中には、中国を抜いて人口が世界一となるとも言われているインド。そこで圧倒的な支持を得ているスズキが同国を重視するのは必然と言えそうだ。
今回の発表されたニューモデルも、スズキのシェアを再び過半数へ戻す目玉になりそうな3台だ。
ジムニー史上初の5ドアモデルは日本でも絶対売れる!
ジムニーの5ドアモデル。力強いオーバーフェンダーが備わることからわかるように、ベース車は日本で「ジムニーシエラ」として販売されているモデルだ。
道なき道を走破する本格派オフローダー、ジムニー。日本では現在新車の納車待ちが1年と言われているほど圧倒的な人気を誇る。
小さなボディで高い走破性を誇るからこそ、大型SUVが進めない、「ジムニーにしか行けない道がある」なんて言われるんだけれど、一方で小さいがゆえに、積載性にちょっぴり不満を抱く人もいるのではないだろうか。
ジムニーシエラ同様、1.5Lエンジンを搭載。日本には設定のない、赤のボディカラーも用意されるようだ。
そこに現れたのが、ジムニー史上初となる5ドアモデルだ。
ジムニーシエラの悪路走破性はそのままにボディを延伸。全長は3ドアと比べて+435mmの3985mmとなり、後部座席用のドアが備わって、ラゲッジも3ドアより広いはずだ。
確かに3ドアより全長は伸びたが、全幅1645mmはジムニーシエラと同じ。このサイズ感のSUVの中でも、やっぱり悪路走破性でジムニー5ドアは抜きんでている。
キャンプやアウトドアスポーツで使うなら、従来よりギアを2〜3つ増やせそうだし、家族で出掛ける際も後席ドアがあるから便利など、小さな英雄の5ドア化は魅力がいっぱい。
インドのほかアフリカや中南米などへ輸出もされるらしいが、ぜひ日本にも逆輸入してほしい!
詳細はまだ不明だが、ボディが伸び分ラゲッジ容量も広がり、まさにちょうどいいサイズかも。
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