▶︎すべての写真を見る 「スタイリストの“お助け服”」とは……
スタイリストが必ず撮影現場に持っていくアイテムから、着回し力抜群の名品を紐解く本企画。
今回は、モノトーンスニーカーにフォーカス。ファッションのプロがガチ推しする5足を紹介しよう。
話を聞いたのはこの5名 | 荒木大輔(あらき・だいすけ) 1976年、群馬県生まれ。長年ファッション雑誌を中心に活躍。映像作品や広告等では多くのミュージシャン、俳優を担当。最近はテレビドラマの現場でも活躍中。 |
| 上井大輔(かみい・だいすけ) 1977年、神奈川県生まれ。俳優、ミュージシャン、スポーツ選手からお笑い芸人まで、多くの著名人から信頼を得る。TV、映像作品、広告関連など、活躍フィールドは広い。 |
| 菊池陽之介(きくち・ようのすけ) 1979年、神奈川県生まれ。雑誌、映像作品、広告などで活躍するオールラウンダー。キッズブランド「SMOOTHY」のクリエイティブディレクターも務める。 |
| 高橋ラムダ(たかはし・らむだ) 1977年、東京都生まれ。モード、ストリート、ヴィンテージミックスなど、多彩なスタイリングは、国内外で高い評価を得る。動画サイトも話題。youtube.com/c/LambdaTakahashi |
| 鹿野巧真(かの・たくま) 1984年、山形県生まれ。手掛ける俳優、ミュージシャンは数知れず。近年は、ヒップホップユニット、クリーピーナッツのメインスタイリストとしても多忙を極める。 |
支持率ダントツ1位は「ナイキ エア フォース 1 LOW」!
各1万3200円/ナイキ(アトモス カスタマー 03-6629-5075)
| 推薦人:上井大輔さん |
| 推薦人:鹿野巧真さん |
| 推薦人:荒木大輔さん |
バスケットボールシューズの代表格「エア フォース 1」。スタイリストからの支持が最も高かったのがこのモデルだ。
エア フォース 1のデビューは1982年。当時はハイカットのみの展開だったが、のちにローカット、ミッドカットが登場。’90年代のスニーカーブームを機に、ローカットがストリートのファッションアイコンとして定着した。
ボリュームのあるシルエットはスキニーパンツにもワイドパンツにもマッチ。使いやすさから、必ず一足は撮影現場に持っていくというスタイリストも少なくなかった。
また、ストックがなくならないように「少し傷んだら買い足している」という声も多くあがった。
「エア フォース 1は断然“白派”」と話すのが上井さんである。
「スタイリングではオールホワイトを使うことが多いですね。テレビ番組の収録でもなくてはならないアイテムのひとつで、常に現場に持っていきます。スタイルも人も選ばない、まさに鉄板スニーカーですね」(上井さん)。
対して“黒派”の荒木さんは、エア フォース 1はアーティストのスタイリングにも必須だと語る。
「個人的にオールブラックが好みです。複数のメンバーがいるグループをスタイリングする場合、エア フォース 1で統一すると粋なチーム感が生まれるので、よく取り入れます」(荒木さん)。
また、鹿野さんは黒・白どちらもよく使うと回答。
「ホワイトもブラックも使用頻度が高いです。僕がスタイリングを担当しているクリーピーナッツのR-指定さんもよくブラックを履いていますね。シワや使用感が出てきたら、すぐに新しいものを用意するようにしています」(鹿野さん)。
エア フォース 1の最大の特徴は、ミッドソールにエアが注入されている点。これによりアウトソール全体に厚みが出るが、「そのボリューム感が今っぽい」と、スタイリストからも高評価。インソールもふっくらとしてクッション性が高いため、ダンスユニットなどのスタイリングでも重宝するとか。
2/4