nisaiは、古着素材をアップサイクルしたハンドメイド、ハンドペイントの1点モノを得意とするブランド。スタートから7年間で2500点以上の1点モノを発表してきた。年齢や性別を問わず、「誰の心の奥底にも潜む未熟さや自由さを肯定するためのブランド」をコンセプトに活動している。
今回のコレクションのテーマは「デイドリーム・ビリーバー」。一般公募の32人も含めて、大人から子どもまで48人の多種多様なモデルを起用したため、その共通項として誰もが見る「夢」を選んだのだという。
着用する人の個性に合わせてデザインが決められた / 提供:うめきた外庭SQUARE運営事務局
阪急阪神不動産は、うめきた2期地区に国内外からクリエイティブ人材を呼び込み、人々の連携・交流を促すイノベーションを創出する場所にしていきたいと考える。そのため今回、若手デザイナーによるショーを企画した。
また、この場所のもうひとつのテーマである「インクルーシブ」をテーマにしたショーも開催。老若男女はもちろん、体や心に障害をもつ人たちも含めて、多様なモデルがランウェイを歩いた。
盲導犬とともにランウェイを歩くモデル / 提供:うめきた外庭SQUARE運営事務局
阪急阪神不動産の谷口丹彦(開発事業本部 副本部長)によると、「うめきたMIDORIコレクション」は今後も定期的に開催する。それは、次のような夢があるからだ。
「パリコレでは、ルーブル美術館やチュイルリー公園などがファッションショーの会場になっています。この公園も、そんな風にブランドさんに活用してもらえる場所になることを目指しています」
その言葉どおり、今回もショーの会場はラグジュアリーな空間を意識。MHD(モエ ヘネシー ディアジオ)とウェスティンホテル大阪のコラボによる、屋外バーも出現した。「うめきたMIDORIコレクション」にインスピレーションされた3種類のオリジナルカクテルも用意され、ファッションショーを鮮やかに彩った。
華やかなランウェイをイメージした「エクラット マキシル」をふるまうスタッフ / 提供:うめきた外庭SQUARE運営事務局
交通の便が良くなり、ますます国内外との「ハブ」としての機能を増す大阪キタエリア。世界との共通言語にもなる「ファッション」を通して、大阪の魅力がグローバルに発信されていく日が待ち遠しい。