「弊社の看板娘」とは…… 「弊社の看板娘」、2022年もありがとうございました。
近所、または帰省先で除夜の鐘を撞く人も多いでしょう。今年最後の看板娘は毎年、小学校からの友達と地元のお寺で除夜の鐘を撞く女性です。
▶︎すべての写真を見る 108の煩悩を祓う。
向かったのは企業や官公庁のメッセージを漫画で伝える「トレンド・プロ」。
港区虎ノ門、こちらのビルの最上階にオフィスがある。
2000社、1万2000件の課題を漫画で解決してきた企業。
お邪魔します。
取材に来た旨を伝えるために内線電話を取ろうとすると、いきなり癖が強いお出迎えがあった。
テレパシーを送るか、内線番号を押すかの二択。
気を取り直してオフィスを覗きます。
奥のほうに看板娘を発見。
はい、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
2022年最後の看板娘は「トレンド・プロ」クリエイティブ部の早川美佐希さん。東京郊外の東大和市で生まれ育った。
「観光地でもないし、自然が豊富でもないし、ただ人がいっぱい住んでいる団地の街です。小学生の頃は近所の用水でザリガニを釣ったり、学校の校庭を走り回ったりして遊んでいました」。
実家の近所には寺があり、小学校時代から仲良しの友達と毎年除夜の鐘を撞きに行くという。
6歳からクラシックバレエを始め、18歳まで続けた。とくに中学時代はバレエ漬けで、遊びに行く時間もなかったという。
中学2年生のときの発表会。
「バレエは基礎と型が完全に決まっているので、立ち方、手や脚をどう動かすかのを練習をひたすらやります。
どんなポーズが美しいのかという針の穴に糸を通すことを繰り返すんです。肘の角度、指の角度、関節の曲がり方、すべてがセオリーに則っています」。
実際にやってもらいました。
高校はバレエ専攻がある都立学校に進学したが、1年生の途中で脚の筋を痛めて全力で踊れなくなる。趣味程度で続けて、ある程度は上手く踊れるが、普通に上手いというレベルでプロにはなれないと思った。
「専攻をバレエから演劇に変更して、脚本や演劇の歴史を勉強しました。バレエと比べて演劇は正解がない感じがしんどかったですね。いいお芝居をしたいと思っても、それを目指すための具体的な努力の方法がわからないんです」。
そんな高校時代だが、修学旅行も楽しかった。演劇専攻のクラスメイトたちと沖縄のビーチで踊りながら写真を撮っている。
右端が美佐希さん。
演劇科では文学座の俳優や演出家が指導してくれた。上手い人との追いつけない壁を感じながらも卒業まで続けた。
「卒業の発表会ではシェイクスピアの『十二夜』という舞台をやりました。メインキャラクターの一人、ヴァイオラという役。船でお兄さんとはぐれてしまって、たどり着いたところで安全に生きていくために男装をして宮廷の召使いになり、(ややこしいんですが)宮廷の主人が片思いをしている令嬢から片思いをされてしまい、どうしようというお話です」。
高校の卒業公演。
高校卒業後は都内の私立大学に入学。演劇サークルに入り、キャストではなく脚本をひたすら書いていた。
大学の演劇サークル。
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