「弊社の看板娘」とは…… 行楽シーズンはまだまだ続く。車や電車での旅行もいいが、お勧めしたいのはバスツアーだ。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 訪れたのは大田区平和島にあるこちらのビル。
オフィス内を覗くとーー。
看板娘、発見。
さっそく、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
取材を受けてくれたのは鈴木亜也さん。
そう、彼女ははとバスのガイドなのだ。
会社が所有するバスは約100台。
基本的には観光バスだが、受託事業として路線バスも少しだけ運営しているという。
車内には座り心地がよさそうなシートが並ぶ。
「乗るバスによって、シートの色や模様が違うことがあります。また、同じ大型バスの中でも日野やいすゞなどとメーカーも違うので、バス好きの方には細かい差異を楽しんでいただいています」。
シートが牛革素材で3列シートの「ピアニシモⅢ」も停まっていた。全部で3台しかないというレアな車両だ。
ラインの色はゴールド、プラチナ、サファイアブルーという色違い。
さて、亜也さんが生まれ育ったのは神奈川県座間市。座間といえばひまわり畑が有名だ。
「ひまわり畑は私が生まれたときからすでに有名で、北杜市明野と並んで名所になっています。あとは湧き水が豊富なので、『ざまみず』という名前で販売されているんです」。
夏には55万本のひまわり畑が広がる。
両親によると、亜也さんは3秒と同じ場所にいられない子供だったらしい。
「いろんなことに興味津々すぎるため、動き回っていたと聞きました。一方、何かを成し遂げるのが好きで、一輪車の練習の際は転んでも転んでもやり続けたそうです」。
自宅のマンション前で誇らしげに一輪車に乗る亜也さん。
左にいるのは2歳下の妹。昔はケンカばかりしていて、両親によく怒られたが、いまは大の仲よしとのこと。
「小学校まではいろんな習い事をしていたんですが、印象に残っているのは茶道。毎週、先生が来てくれるので、私たちは自分の袱紗や扇子などの道具一式を持ち寄ります」。
地区のお祭りでは公民館で子供たちがお客様をもてなした。
中学と高校では吹奏楽部でトロンボーンを担当。中学では亜也さんたちの代で初めて東関東大会に出場するなど一心に打ち込んだ。
高校3年生の夏休みの合宿にてトロンボーンチームと(上の中央が亜也さん)。
高校卒業後は航空会社のCAやグランドスタッフなどのコースがある専門学校に進学した。
「かっこいいCAへの憧れもありましたが、外国の方をちゃんと接客できるスキルを身に付ければ最低限の接客スキルを身に付けられるであろうという考えもありました」。
就職活動では沢山の会社説明会を見聞きしたが、最終的に選んだのは、はとバスのガイドだった。
「ふたつとも“大きな箱”が移動するものではありますが、飛行機は移動手段、観光バスは同じ移動手段でも、旅行を楽しみに乗って来られるので、私の努力次第でいかようにでも楽しませることができる点が大きな違いだと思います。
同時に、お客様との距離も近いので、できる限りお客様の望むお手伝いができるという面もありますね」。
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