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ルイ・ヴィトンは創業以来の伝統を守りつつ革新してきたことで、時代を超えて愛されるブランドとして存在しているが、自身が時代を超えて愛し続けているものについて訊くと間髪入れず「カワサキとギブソン! 」ときっぱり。

「特に’60〜’70年代までに味わったカワサキやギブソンです。バイクは当時買ったものを今も乗っていて、何回色を塗り替えているかわかりませんし、パーツもすべてばらばらにして何度も組み替えています。

楽器も弾いている最中に音と一体化した瞬間がやっぱりたまりません。どちらもマニアックすぎますが、正直、これを超えるものがないんです」。

そう語ると、「中学時代からやっていることが変わらないな〜(笑)」と苦笑いする。

自身の若々しさは仕事もプライベートも楽しんでいることにあるのではと指摘すると、「どうですかねえ(笑)」と、あのくしゃっとした笑顔で。

「何でもいいので、すべてをかけて遊ぶべきじゃないですか。20〜30代の頃は仕事で忙殺されていても、自分を取り戻す時間っていうのが40代で来ると思うんです。そこで必死に遊ぶことで50代が楽しくなる。

もちろん人によっては年代が後ろ倒しになることもあると思います。本当に自分が好きだと思えるものを大事にするということですね。

今の世の中はさまざまな選択肢があって、しかもSNSなどを通じて他人の意見が目に入りやすくなっていますが、そんなことは気にせず自分の好きなこと、楽しいことに対して没頭していれば間違いないです。カワサキとギブソンみたいにね(笑)」。

「やっぱりファッションは楽しいね! オーシャンズ、最高でした。これは定期的にやっていきたいな」と、うれしそうに話しながらスタジオをあとにする。

仕事も趣味もすべてをかけて楽しむ大人の男。今年は、江口の中で愛すべきものがひとつ増えているかもしれない……。カワサキとギブソン、そしてオーシャンズ。と願いたいものだ。
江口洋介●1968年生まれ。東京都出身。’86年に俳優デビュー。近年では、映画『アキラとあきら』『七人の秘書 THE MOVIE』『線は、僕を描く』に出演。2023年3月31日(金)公開の映画『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』、’24年にはNetflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」が控える。12月28日(水)にはBS11開局15周年記念番組『御茶ノ水GUITAR SPIRITS!』に出演。


荒井俊哉(YARD)=写真 野口 強=スタイリング JUN GOTO(ota office)=ヘア MICHIRU(3rd)=メイク オオサワ系=文

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