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特に芝居ではストイックに役と対峙するあまり、心がコントロールできなくなることもあるという。第一線で活躍し続ける、その原動力とはいったい何なのか。

「原動力になっていることは、“自分にはこの仕事しかない”という思いです。こんなに面白い仕事はほかにないですから。芝居に関しては作品ごとに意識を変えています。

例えば『コンフィデンスマンJP』であればポップに振る舞うし、『孤狼の血』のようなヤクザ映画だったらまた違ったテンションになります。企画を聞いてから自分なりに調べたりして準備します。脚本をもらったらそこからさらに掘り下げていく感じですかね。

そのあとに、自分が考えたものと監督やスタッフのエネルギーを合わせていくことで初めて役柄が完成する。この作業はすごく大変ですけど、役を作っていく過程が刺激的であるということと、役を全うした直後に、えも言われぬ達成感が得られるんです」。

そう語ると、「あ、そうそう、最近驚くことがあって」と、椅子に深く座り直しながら続ける。


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