「ザ・ベストダウン 2022」●アウターの王様、ダウン。その温かさ、存在感、使い勝手のよさは他の追随を許さない。今季も出揃った注目ブランドの渾身作。さぁ、2022年のキング・オブ・キングスを決めよう。
ダウンの値が張るなんて当たり前のこと。そのぶんスペックも備わっているんだから、文句などあるはずない。
しかし、ユニクロだけは少し事情が違う。良質ダウンの相場価格を覆す最新ダウン、拝見。
今回訪れたのは……「ユニクロ 原宿店」
のっけから生花を売るブースがあるなど、一般点なユニクロとは一線を画す同店。さまざまなアーティストとのコラボにより、原宿らしいポップカルチャーを発進し、着こなしアプリ「StyleHint」と連動した売り場がさらなる購買意欲を掻き立てる。
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 1・B1F電話:03-5843-1745営業時間:11:00〜21:00(土、日曜10:30〜21:00)定休日:無休 ▶動画も観てね! ▶︎すべての画像を見る “シームレス”な都市型ダウンの最先端
「ウルトラライトダウン」シリーズを筆頭に、ダウンの可能性を日々追求するユニクロだが、今季は「誰もが絶賛している」というダウンの2トップがあるという。
店舗屈指のイケメン販売スタッフに話を聞いた。
ユニクロ原宿店 StyleHintスタッフ、Shunsukeさん。海外からの来訪者も多い同店にて、無類の対応力を披露する若手有望株。
「ユニクロが誇るダウンウェアの中でも、目玉ともいえる一着がこの『シームレスダウンパーカ』です」。
「シームレスダウンパーカ」1万4900円/ユニクロ 0120-170-296
「その名のとおり、熱で圧着する特別な加工技術によって縫い目が一切ありません。風を通しにくいので、温かさを常にキープできます。生地表面には特殊コーティングを施しているので、多少の雨に降られたとしても安心です。
タウンユースで使っていただくには十分ですし、キャンプなどのアウトドアフィールドでの使用にも耐える機能性もあると思います」。
シームレスであることは、別の点でもうれしい効果を発揮する。
「縫い目があると、糸の太さによってはかなりカジュアルに見えてしまいますよね。こちらは縫い目がないぶん、見た目もかなりクリーンな印象になります」。
「ダウンはもともとアウトドア由来ですから、どうしてもアウトドアっぽさが出過ぎてしまい、街とのマッチングエラーを引き起こしがち。その点、こちらはきれいめスタイルにも合わせやすく、モコモコ感も控えめなので扱いやすいと思いますよ」。
さすが“ユニクロダウン”の大定番。長く愛される理由がよく分かる。そして、推しのポイントはこれだけではない。
「毎年定番でリリースしているダウンですが、その都度アップデートを図っています。今年は3Dカッティングを採用し、さらにフィット感を高めました」。
「前側からはすっきり見えるよう『スプリットラグランスリーブ』を採用し、動きやすさとスマートな見た目を両立しました。身体に添いやすく、可動域も確保しているので、袖を通していただければ肩周りの動きやすさを実感できるはずです」。
こだわりはフードにまで至る。
「フードはクタッと潰れがちですが、こちらは着たときに綺麗に立つよう設計しているんです。ここも今季アップデートした点ですね」。
たしかにフードの立ちがいいと、それだけで見た目の印象は違ってくる。
さらには、リブを内側に仕込んだ二重構造の袖口や、フィットを自在に変更できるドローストリングスも完備。ディテールにおいても抜かりはない。
さらには、今季からレッドやグリーンなどビビッドな色もラインナップ。選択の幅はグンと広がった。これだけ願ったり叶ったりながら、金額はなんと驚きの1万4900円。耳を疑いたくなる価格設定である。
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