帰国してアパレル商社に就職するも、ほどなくして退社。その期に友人とベリーズを旅行した。
「私、チョコレートが大好きなんですが、ベリーズは世界で唯一、カカオの栽培からチョコレートの製造まで全部国内でやっている国と言われています。そのチョコレートを目当てに、いろんなところに泊まりながら街を巡りました」。
ブルーホールという泉のような場所。
「この泉があるのが『ジャガークリーク』という場所で、友達と帰りのバスを待っていましたがどのバスも満員電車状態で停まってくれないんです。だんだん暗くなってきて、獣の咆哮のようなものも聞こえるし、いよいよやばいとなってヒッチハイクでなんとか町に戻りました」。
なかなかできない貴重な体験もした。日本人のコーディネイターと知り合い、「マヤ族の家にホームステイができるけど行ってみるか」と誘われたのだ。
「マヤ族がカカオ農園を持っているのを知っていたので、すぐに申し込みました。電気、水道、トイレもない、本当に何もない暮らしでした。でも、みんな穏やかでお子さんたちもかわいかったですね」。
マヤ族の集落がある村。
風呂もないので結さんたちは近くの川で全裸で水を浴びていた。下の写真はホームステイをした家のお母さんと息子さん。
お母さんは編み物のような工芸品を作っている。
日本に戻ると東京駅の商業施設を開発・運営する会社に就職。ラーメン激戦区、グランスタ、キッチンストリートなどの販促やPRに携わった。
ORIGRESS PARKSに転職したのは2022年8月。現在は「レジャパス」を含む各サービスの広報やマーケティングなどを担当している。
「『レジャパス』は施設様から空き枠を提供していただいて、会員様につなげるサブスク。ご家族でのご利用が多いので、サンシャイン水族館や、お子さまが仕事体験ができるカンドゥー、温浴施設などが人気です」。
施設からは「レジャパス」のおかげで若い利用者が増えたという声もよく聞く。定額制なので、上級者になると1日でいろんな施設を回るそうだ。
いま力を入れているのは箱根にある星の王子さまミュージアムとの連携だ。
「星の王子さま」と作者のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリがテーマの博物館。
「キャンペーンではトートバッグと2色の手ぬぐいの3点セットという限定商品を用意しました。インスタかツイッターでハッシュタグを付けて『行ったよ』と投稿してくれた方の中から10名様にプレゼントというものです」。
レジャパス会員向けの非売品。
そんな結さんを推薦してくれたのは同じ部署で働く石井彩夏さん。
石井さんとの2ショット。
「栢菅さんは仕事におけるセンスがすごい。施設ごとの切り口、見せ方を分析する力もあるし本当に尊敬しています。あと、飼っているボストンテリアの散歩を一緒にさせてもらったことがありました。犬が好きなので、ずっと会いたかったんです」。
結さんが言う。
「石井ちゃんはものすごいオタクなんです。話を聞いても固有名詞がほとんどわかりません」。
石井さんの現在の推しは≠ME(ノットイコールミー)の櫻井ももちゃん。
「推しポイントは、自己プロデュース力が高いこと。アイドルとしての完璧なプロ意識があって、さらにファン想いでいつも元気をもらっています」。
結さんの息抜きは旅行。とくに宮古島がお気に入りで、家族で毎年のように行っているという。
「数年前に行ったとき、バーのマスターに名もなき秘密のビーチを教えてもらいました。言葉にならないほどきれいなのに、ほとんど人がいません」。
こちらが「名もなき秘密のビーチ」。
正月には島の神社で初詣もした。
こじんまりとした風情の宮古神社。
お気に入りの激辛グルメも教えてくれた。
「大好きなのは京都の祇園味幸さんの『日本一辛い黄金一味』のレトルトカレー。一度食べてからハマってリピートしています。辛いけど旨みが勝つ素晴らしい仕上がりなんです」。
味、商品名、パッケージ、すべてが最高だそうだ。
ありがとうございました。最後に読者へのメッセージをお願いします。
イラストのタッチに趣がある。
[取材協力]ORIGRESS PARKShttps://origress.com