OCEANS

SHARE

レトロジープを現代に蘇らせるジープ純正電動化キット

ジープCJサージ コンセプト

ジープCJサージ コンセプト


この先世界的に電気自動車が主流になっていくのは間違いないだろう。

「じゃあ俺たちはこんな電気自動車に乗りたい!」という想いが溢れたような一台が、ジープから提案された。それが「ジープCJサージ コンセプト」だ。

「CJ」とは第2次世界大戦で活躍した元祖の軍用ジープの、民間仕様車に付けられた名前。「Civilian Jeep」の頭文字をつなげた言葉だ。

CJシリーズは1945年から1986年まで製造され、現在のラングラーなどへ綿々繋がっていく。



そんなレトロジープでも、現代に蘇らせることが出来ちゃうぜ!しかもBEVで!というのが、モパーが提案したジープ純正となる電動化キット。4駆はベース車同様、副変速機付のパートタイム式が採用されている。

フロントガラスが2インチカットされた、ちょい低めの車高がまたカッコいい。運転席と助手席の後ろには厳重に格納されたバッテリーが配置され、充電口は運転席のドア開口部のすぐ後ろに配置された。



電気自動車になっても悪路走破性は変わらないようで「岩の上でも車両を簡単に動かすことができます」とモパーは言う。



一方で、一見クラシカルに見える運転席まわりだが、よくみると副変速機はレバー式なのに対して、メインの変速機はダイヤル式。スピードメーターの隣にはバッテリー残量計も備えられている。

クラシカルな雰囲気と現代の車としての機能が、シンプルなデザインの中に両立されているのもまた、ワクワクするポイントだろう。



ジープ初の電気自動車「アヴェンジャー」が先日ヨーロッパで販売が開始され、日本にも登場する予定だが、そんな最新型もいいけれど、このレトロジープを蘇らせる純正電動化キットも日本で販売してほしい限りだ。

籠島康弘=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。