▶︎すべての画像を見る ファッションの力で社会問題を解決する。それは絵空事でも理想論でもない。
こんな社会になったらいいのに、というデザイナーの思いが詰まった服を着て、多様性を肯定することも、ベターチョイスのひとつとして相応しいだろう。
| 教えてくれたのはWWDJAPAN 編集長 村上 要さん 1977年、静岡県生まれ。静岡新聞の記者を経て、渡米。FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)へ進み、帰国後INFASパブリケーションズに入社。同社「WWDJAPAN.com」の編集長を経て、2021年4月より現職に就任。 |
「海を守る」にコミットしつつ、ラグジュアリーにも妥協なし

プラスチックケース、43mm径、自動巻き。各24万9700円/トム フォード タイムピース(トム フォード ジャパン 03-5466-1123)
トム フォード タイムピースの『オーシャンプラスチック スポーツ タイムピース』は、ケースからベルトにいたるまで海洋プラスチックごみを再利用した時計です。
その輸送もカーボンニュートラル(二酸化炭素排出ゼロ)に努め、スイスで生産する際は太陽エネルギーを使用します。
ここまで聞くと、『社会的には立派な時計だけど……』と思う人もいるでしょう。でも、さすがはトム様(デザイナーのトム・フォード)、プラスチックごみから生まれたとは思えないほどの高級感で、ちゃんと『ラグジュアリー』なんです。
トム様は、『デザイナーとしての私の責務は、時を経ても変わらない真のラグジュアリーを提供することだ。今は、“倫理的な贅沢”こそ最大の贅沢』と話します。くぅ、カッコいい!まさに何にもガマンしないサステナブルです。
創造を楽しみながら唯一無二の「七色」を表現

Brand:セラピアン Price:本人私物
以前、セラピアンのオーダーメイドを体験させていただいたことがあります。そのとき、提案して生まれたのが、このバッグ。
私のリクエストは、『まるで虹のように、七色が少しずつグラデーションするトートバッグなんて、今っぽくないですか?』というフワッとしたモノ(笑)。LGBTQの象徴、レインボーカラーをセンス良く表現してみたかったのです。
そこからオーダーメイドの責任者を務めるジョバンニ・ノダリ・セラピアンと職人は、とっても楽しそうに『どう配置すればきれいに収まるんだ?』『色のグラデーションは、美しいか?』などと議論しながら、およそ半年をかけて仕上げてくれました。
『クリエイティブを楽しむ』姿が見られて、そしてその結果が本当に美しくて、一生手放せないメモリアルピースです。
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