▶︎すべての画像を見る 「帰ってきた完売アウター」とは…… 気付けばもう師走。すっかり寒くなったこの季節に、コートはやはりよく似合う。
で、どうせ買うならいいブランドの、完売間近の人気作を。どれもが定番の形だけれど、触れて、羽織ればほかとちょっと違う。いや、ぜんぜん違うから。
「ジョン スメドレー」の裏定番・バルマカーンコート
ジョン スメドレーといえばファインニット。その認識は間違っていない。
でも、正解でもない。
その証拠が、毎シーズン完売が珍しくない定番のバルマカーンコート。うっすらと上品な光沢を帯びた梳毛の二重織りギャバジンを表地素材に使った、直営店限定アイテムだ。
11万円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238)
まるでマントのようなゆとりあるシルエットと動きやすいラグランスリーブの仕立ては、1960年代の名作、英国製コートをオマージュ。
両脇には深めのベントが設けられ、ボタンを外せばいっそうAラインシルエットが強調される仕組みに。
仕上げの最終工程では特殊な加工が施され、ウール地に適度なハリとコシが付与。
当然ながらオン・オフで兼用できる大人顔だが、丁寧な縫製で裏地を省くため驚くほど軽やかな着心地を約束してくれる。
出自はトラディショナルでいて、ルックスは実にモダン。
その高い完成度は、英国で230年の歴史を誇る老舗ブランドだからこそ辿り着く領域。なお、今季もすでにサイズによってはソールドアウトとなっているのでお急ぎを。
2/3