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2022.12.04

からだ

吉川晃司、57歳のSTAY YOUNG「生きていることに感謝しつつ、これからも歌い続けたい」

吉川晃司 Age 57

吉川晃司 Age 57 

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2024年には、デビュー40周年となる吉川晃司。ロックシンガーとして、俳優として、エンタテインメントの最前線を走り続ける姿は、年齢を感じさせない。

シンバルキックに代表される、ライブでの激しいパフォーマンス。パワフルでセクシーな歌声にはさらに磨きがかかり、また何よりそのシルエット、立ち姿の美しさは「動」を感じさせるステージでも「静」の被写体としても映える。

間違いなく、日々の弛まぬ鍛錬の賜物に違いないが、本人によれば、それは当然のことであり、最低限のことをやっているだけ。

「純粋に、ステージに立ち続けるために必要なことを続けているだけなんです。自分が理想とするパフォーマンスをするには、それなりのカラダを保っておくしかない。それができなくなったら、ステージを降りるときだと思っていますから」。

日々のトレーニング量は、7〜8kmのランニング、泳ぎは2km、筋トレ、ストレッチを1時間というメニューだ。ここ数年は定期的に、弓道の稽古にも通っている。

「これでも学生時代に比べたら、10分の1くらいの分量で。本当ならカラダをキープするには、年齢を重ねていくごとに運動量を増やしていかなくてはならないんでしょうけれども……。

現役時代ひどいときは、24時間中16時間水にいたこともあったので、さすがに今やったら一日でお陀仏ですね(笑)。ただ、毎日の運動が苦にならないのは、それが自分の中で『当たり前』になっているからだと思います」。

アスリートの世界から音楽の世界へと移っても、吉川のベースとなる考え方は変わっていない。

「水泳と水球を始めたのは中学生のときなんですけど、部の監督をやっていたのが生物の先生で。中学1年生のときに、その先生が口を酸っぱくして言っていたのが、『練習を一日休むと、取り戻すのに3日かかる。3日休むと1カ月かかる。それ以上休むと、そのシーズンはもう使いものにならない』ということ。そんなこと言われたら、もう休めないでしょう(笑)」。

吉川少年は、その先生の教えを素直に守った。

「だって、勝ちたかったから。インターハイで優勝するのが目標だったし、そうしないと勝てないぞって言われたら、そりゃ守りますよ(笑)。そこで『休まない』っていうのが自分の物差しになって、そのまま大人になった。だから、今でも別につらいとは思わないんです。

その先生からは、食事の大切さも教わりました。人間にとって食事っていうのは、車にとってのガソリンよりも差が顕著に出るんだと。何を食べるか、どんな栄養素をどういうバランスで摂取するかで、タイムがコンマ何秒違ってくるんだって。とても情熱のある先生でした。感謝しています」。

食事については、育った環境も良かったと振り返る。

「父親が割烹をやっていましたから。だからって高級な食材を食べていたわけではないけれど、なんていうか、ちゃんとしたものを子供のころから食べさせてもらっていた。それも大きかったと思います。

食事では毎食、野菜、きのこ類は必須。肉と魚は半々くらい。肉も魚も脂身は好まないので赤身を食べます。なんで脂に金を払うの? って思っちゃう(笑)。

魚は自分で捌くので、できる限り丸のまま買います。切り身で買うのは損ですよ。魚の頭や骨身は美味しいし、栄養もあって、出汁もとれますし。

あと、ベランダで野菜や果物を自分で育てています。けっこう前からやっていますけど、小さい植木鉢でも、いろいろとできるんです」。


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