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実はラーメンより、うどんのほうが太る?

――そんなに食べても太らないのは体質ですか?

いえいえ、そういうわけではありません。37、8歳の頃は一時期太っていました。僕の身長は188cmでベスト体重は68〜70kg。それがMAX95kgくらいまで増えましたね。

太っていた頃の寺田さん。

太っていた頃の寺田さん。


――そうなんですか!?


好きなだけ食べて何もしなければ、太るのは当たり前。先ほども申し上げたように、僕は仕事柄もあって人体実験のように太っては痩せるを繰り返していたんですよ。当然、ダイエット法を間違えたときには太りました(笑)。

どうすれば、長く健康的な体型を保ちながら、美味しいものを死ぬまでにたくさん食べられるか。それを追求していくうちに、1日7食生活でも太らない体になっていったんです。

――でも、ラーメンを何杯も食べたら太るのでは……?

ラーメンが太るというイメージは、“糖質と脂質のコンビ”という先入観が大きいと思うんですよね。でも炭水化物は何を食べても太ります。

僕はラーメンより、しっかり茹でたうどんやお粥の方が太ると考えています。病気のときに摂取すると吸収効率の良い、つまり“熱(エネルギー)になりやすい”食べ物って太りやすいんです。

とはいえ、お酒を飲んだ後のラーメンは絶対NG。人間の体は、夜寝る前にエネルギーを吸収しやすい状態になります。夜の時間帯に食べるとラーメンじゃなくても太ります。

人類が誕生したのは約500万年前。長い歴史上で考えると、人間の食生活が飽和したのはつい最近のできごとです。人間が狩りをして生活をしていた頃は、いつ食事にありつけるかわからなかったため、食した栄養は、冬眠のようにリラックスした状態の中でため込むようメカニズムができているのです。


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