新たに追加されたサイドパネルの立体構造
そして、サイドにはパネルが新たに追加されている。
「構造にも変化があります。両脇下にサイドパネルが追加されたんです。今までは、前身頃と後ろ身頃の2枚構造でしたが、パネルを足すことで筒状の立体感が生まれました。着てみると分かりますが、動きやすいし、体を包み込む温かさがありますね」。
新たに追加された両脇下のサイドパネルで立体感がアップ。今ではよく見かける2インチのキルト幅はパタゴニアが起源らしい。狭くすることでダウンが移動しにくく、熱も逃げにくい。
リサイクルナイロンに置き換わったことで耐久性が上がり、ダウンの羽量が増えたことで保温性が向上。さらにパネルが設けられたことで、体をより包み込む立体構造になり着心地がアップした。
これだけ機能があがれば多少重くなっても仕方ないところだが、さすがさらに上を行くパタゴニア。重さは旧モデルより軽量の369gというのだから驚きである。
クライミングシーンを想定した高機能
ダウンセーターはもともと、クライミングシーンを想定して作られている。本格的に寒い山でも重宝するし、機動力が求められるプロのアスリートに選ばれる携行性にも優れているのだ。
「ダウンセーターは着るとすぐに温かくなるので、クライミング中は基本的に着ません。パートナーを待つビレイのときに羽織ったり、登山中のレストの時、山小屋やテント周辺で過ごす際に着る想定です。
着脱が簡単で、コンパクトに収納もできるので1枚持っていれば山でも重宝するんです。着たり脱いだりすることが多い街着にもぴったりですよ」。
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