当記事は「ボーネルンド公式ウェブサイト」の提供記事です。元記事はこちら。 この2年間、特に小さな子どもを育てる親にとっては本当に大変な時期でした。他の国のママたちは、この2年をどう過ごしてきたのでしょうか。
ここでは「世界の子育てスペシャル」として、3つの国のママにインタビュー。
いよいよやってきた“withコロナ時代”、その過ごし方のヒントが見つかるかもしれません。
FROM ARIZONA(アリゾナ州・アメリカ合衆国)
2021年6月に日本へ帰国したときの完全武装。2022年はマスクだけで帰国できました。
アリゾナ州は、グランドキャニオンで知られる南西部の州。災害が少なく住みやすいことから移住者も増えています。初期のマスク着用や外出禁止等の対応は国内でも遅かったと言われていますが、実際のところはどうだったのでしょう。
学校の動きはとても迅速で的確でした。2020年3月の緊急事態宣言の2週間後にはオンラインクラスがスタート。オンライン授業を受ける体制が整っていない家庭にはネット環境やパソコンが無料(一部格安)で提供されたり、校長との対話会がオンラインで実施されるなど、保護者の気持ちを安心させる対応がすばらしかったです。
政府からの補助金も、いつの間にか銀行口座に振り込まれていてびっくりしました。ワクチン接種は広大なスタジアムの駐車場を利用したドライブスルー形式で、とてもスムーズでした。そういった政策や行動の速さに、アメリカのすごさを感じました。
嫌いなマスクをつけ、ちゃんとソーシャルディスタンスをとるアメリカ人たちの姿にも驚きました。友だちが感染したときはドア前に食料を届けるなど、さまざまな場面で助け合う姿が見られ、いつも以上に“隣人に優しく”の性質を感じた時期でした。
一方、個人主義の国らしく、家庭によって感染対策の違いはあったように感じます。学校のマスク必須の対策などに反対し、転校した子もいました。8月から新学期が始まり、中にはマスクをしている子もいますが、今ではほぼゼロに等しいようです。
違う価値感を持つ人々がいかに助け合って生きていけるか。このパンデミックを通して、子どもが少しでも学んでくれたらと願っています。
2022年5月、友人の誕生会の様子。マスクなしで盛大にパーティも開けるようになりました。
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