FROM TAIPEI(台北市・台湾)
夏は汗びっしょりになるため、子どもたちは複数のマスクを持って出かけています。
徹底した水際対策や隔離策をとり、コロナを封印した台湾。早い対応とシステム作りは「世界のモデルケース」と称賛され、“マスク在庫マップ”は日本でも羨望の的になりました。生活者としてその間の台湾を経験した日本人ママに伺いました。
台湾では、もともと防疫意識がとても高く、コロナのニュースを初めて耳にした時期から、マスク、消毒液、保存食の備蓄を求めてスーパーに行列ができていました。2020年1月には早くも対策本部が立ち上がり、現在もほぼ毎日会見が開かれています。日々状況に応じて対応指示が出ていたので、家庭や学校での今後の対処法を知ることができてとても助かりました。
世界初の「マスク在庫マップ」やマスクの実名制販売制度「Eマスク」についても、必ずマスクが手に入るという安心感は大きかったです。サイズも分けて購入できましたし、マスク購入のための長蛇の列に並ばなくて良いのはありがたかった。簡易PCRキットもこの方法で購入できました。さすが台湾だと感心するばかりでした。
2022年4月からウィズコロナ政策に切り替えられ、感染者数が急増しましたが、公式LINEから毎日、ワクチン接種回数に応じての感染者の数や重症者、亡くなった人の人数などが送られてきていたので、感染者の数だけを見るのではなく、冷静に現状が把握できていたように思います。
運動能力の低下や思春期の娘がマスクを外したがらないことなど、心配も多々ありますが、何ができて何ができないのかをしっかり見定め、コロナだからと諦めてしまうのではなく、制限がある中でも子どもと楽しく過ごしたいと思っています。
今もマスクのストックは欠かしません。デザインやサイズが豊富なのも台湾ならでは。
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