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これからの練習に役立つヒントとは?

レッスンはもちろんだが、セルフトレーニングも上達には欠かせない。何度も何度も基本を振り返って、スイングのベースを作っていく。

船山 あとこれから練習していくうえでいろんな情報が入ってくると思います。雑誌もそうだし、Youtubeなんかもいろんな人がいろんなこと言ってます。それが自分にあっているのかは初心者にはなかなかわからないし、合ってないこともありえますよね。

江部 確かに。では、この基本動作をずっと続けていくべきですか?

船山 そうですね。ゴルフに関してはどんな状況であろうとも、常に同じことができた人が勝ちなんです。練習でもコースでも。

江部 今日教えてもらったことを、地道に続けていこう。あと最後に質問をひとつ。ボールが上がってくれないんですけど。

フェースがボールの上部しか当たってないことをトップと言う。これでは力が伝わらず、ボールが上がらない。

フェースがボールの上部しか当たってないことをトップと言う。これでは力が伝わらず、ボールが上がらない。


船山 江部さんはフェースのエッジ(下端)にボールが当たっていて、トップしやすい傾向があります。そういうときはボール1個分先を打つイメージでスイングするといいですよ。

ボールの先を打つ意識を持つと、トップすることも少なくなる。

ボールの先を打つ意識を持つと、トップすることも少なくなる。


江部 あっ、ホントだ。しっかり当たって感触も気持ちイイ。

船山 これがスイングの基本ダウンブローと言われているやつです。ゴルフ場だと芝を削るようなショットが理想と言われています。

江部 いや~、なんかわかってきたかも!次藤井が打ちなよ。

船山 藤井さんは構えるとき、もうちょっとオシリを出す感じで前傾して下さい。あと頭が少し動いてしまってミスが多いように思います。

打ち疲れてくると前傾姿勢が浅くなりがち。そんなときもグッと腰を落とす。

打ち疲れてくると前傾姿勢が浅くなりがち。そんなときもグッと腰を落とす。


藤井 それなんとなく自分でもわかってるんですよね。

船山 スイングのときに右から左へ体重移動するって勘違いする人が多いんですが、いいスイングってその場でクルッと回転してるんですよ。

藤井 前傾して回転するって体勢的に辛いっス。

船山 ずっと左に体重かけているイメージで打ってみて下さい。それで頭の動きも抑えられると思います。

藤井 ハイハイ、右に移動しないってことですね。

船山 例えば、こういう練習をやってみてください。ボールを横に3つ並べて手前から奥へ連続でテンポ良く打っていきます。

3球連続打ちはリズムよく。左体重を意識して。

3球連続打ちはリズムよく。左体重を意識して。


藤井 踏み込んだらすぐ打つ。これを繰り返すわけですね。

船山 そうすることで左体重が維持され、体のブレが軽減されます。ほらこういう感じで、ね。

江部 やっぱプロのスイングは全然違うな。美しい〜。

船山 これから自分で練習するときも、ただ何球も打つだけじゃなくて、テーマを決めて考えて打つことをオススメします。あと動画を撮るといいですよ。携帯で自分のスイングを見直して、うまくいったときのスイングを反復練習してください。

後ろから、横から動画を撮影するといい。客観的にスイングを見直せる。

後ろから、横から動画を撮影するといい。客観的にスイングを見直せる。


江部 今日はいろいろとありがとうございました! 

藤井 とても勉強になりましたね。また明日から頑張ろ。

JLPGA公認ティーチングプロ
船山美緒さん
アコーディア・ガーデン 東京ベイに所属し、初心者から上級者まで幅広いレッスンを行う。ゴルフウェア選びのモットーは「可愛いデザインよりも機能重視」。
OCEANS本誌編集長
江部寿貴
重たすぎる腰を上げてゴルフ道に。歴だけは長い趣味のサーフィンで体幹はバッチリ。そんな錯覚から、ゴルフの上達は時間の問題、100切りも余裕だと高を括っている中年ど真ん中45歳。
OCEANSゴルフ担当
藤井健人
昨年、長く空席状態だったゴルフ担当にノリで就任。ゴルフトークにおける口癖は「俺の親友は7番アイアンだけ」。一方ドライバーは極端に苦手、というか基本打たない。


川西章紀=写真 公文裕介=取材・文

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