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2022.10.29

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「007」ボンドカー、最後の一台が日本へ。アストンマーティンが完全再現したDB5の全写真


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2020年、アストンマーティンが25台限定で復刻製造した「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」。

その最後の1台が日本にやってきた。

そして現在、東京ミッドタウン日比谷1Fアトリウムで展示中だ。



1964年公開の映画『007/ゴールドフィンガー』は2つの意味で記憶に残る作品だった。

ひとつは1964年の映画界で世界興行収入1位の作品になったこと。

そしてもうひとつは、ショーン・コネリー演じる主人公ジェームズ・ボンドが乗ったアストンマーティン「DB5ボンドカー」の存在だ。

ある意味、主役以上の活躍と印象を残したDB5ボンドカーは、以降「007」シリーズの象徴となる。



この車は1963年に発売されたDB4の後継車であり、現代のDB11のルーツというべきモデルで、クーペとオープンのヴォランテ、高性能版のヴァンテージを合わせて、1965年までに1021台が生産されたといわれている。



そのDB5がラインオフしてから55年が過ぎた2020年、アストンマーティンのヘリテージ部門である「アストンマーティン・ワークス」が、007シリーズの製作会社である「イーオン・プロダクションズ」と共同復刻したのが、こちらのDB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションなのである。



復刻にあたってアストンマーティン・ワークスではオリジナルのDB5を徹底的に分解、スキャンして正確な3Dデータを作成。

トリプルSUキャブレターを装着した4L直列6気筒DOHCユニット、5速MTギヤボックス、細い鋼管を組み合わせたボディフレームに、アルミパネルの外皮を貼り合わせた「スーパーレッジェーラ工法」のボディに至るまで、すべてを完璧に再現した。

こうしたパッと見や中身はもちろんだが、見所はむしろこちらである。





回転式ナンバープレート、スモーク噴霧器、オイル噴射装置、フロントのマシンガン、センターコンソールのレーダーといった、ボンドカーならではの特殊装置もしっかり再現しているのだ。




もちろんマシンガンは銃口のLEDが発光する模擬装備だし、オイル噴射装置から排出されるのも水。“違法”ではないのでご安心を。

それらの仕様は、写真を眺めているだけでも面白い。
▶︎写真で見る「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」



ちなみにDB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションは、熟練の職人の手によって1台あたり4500時間をかけて製造されるという。

価格は275万ポンド(税抜 ※約4.6億円)で、展示されているのは、その最後の生産車である。



10月27日(木)~11月2日(水)は東京ミッドタウン日比谷 アトリウムにて「日比谷シネマフェスティバル2022」を盛り上げるべく展示されており、11月3日(木)~11月14日(月)には、アストンマーティン青山ハウスで展示を行う予定だ。

アストンマーティン・ワークスの素晴らしいクラフツマンシップと、古き佳き007の世界を体感する、貴重な機会である。
「東京ミッドタウン日比谷 1F アトリウム」
期間:10月27日(木)~11月2日(水)
時間:11:00〜20:00
住所:東京都千代田区有楽町1-1-2

「アストンマーティン青山ハウス」
期間:11月3日(木)~11月14日(月)
時間:10:00〜18:00(水曜定休)
住所:東京都港区北青山 1-2-3


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