▶︎すべての画像を見る オールシーズン使える定番アイテムで、ワードローブの1軍スタメン的存在のロンT。しかしこの赤い一着は単なるロンTではない。
注目は背中に宿るアートワーク。
人差し指で天を突き、もっさり頭の人物が背負っているのはナンバー10と“KASHIMA”の文字。パンツの丈が太腿までのシルエットに時代が現れている。
なんてことまで感じとる読者はきっとオーシャンズ世代。そう、このアートワークは現役時代のジーコなのである。
ジーコが背中で躍動するロンT
サッカーフリークには説明不要の偉大な人物であるジーコは、ブラジル代表の10番を背負い、3度のワールドカップに出場したプロサッカー界のレジェンド。
その素晴らしいキャリアから“サッカーの神様”とも呼ばれ、それでいて1991年にはまだプロサッカーリーグのない日本へやってきた。
今も鹿島アントラーズの要職に就き、日本サッカーとの結び付きを大切にしているジーコ。
アマチュアリーグに属するチームに身を投じ、のちにJリーグが開幕してからも、鹿島アントラーズで“プロとはなんたるか”を日本のサッカーフィールドに染み込ませていった。
さらに引退後の2006年には監督として日本代表をワールドカップのドイツ大会へ。長きにわたり日本サッカーの成長に尽力してきた人物なのだ。
すべてのサッカー好きに届けたい3つの理由
このグラフィックだけでグッとくるロンTだが、さらにサッカー好きを熱くするポイントが3つある。
ひとつ目は、このロンTがジーコが長く10番を背負い、今もクラブアドバイザーを務める鹿島アントラーズ自身が進めるプロジェクト「FLIP SIDE」によって生まれていること。
茨城県の鹿嶋という小さな海辺の街がホームのアントラーズは「地域に根ざしたスポーツクラブ」というJリーグの理念を最も体現するチーム。地域に愛され、そして強い。
ふたつ目は、プロジェクト全体の指揮を、日本を代表するファッションブランド「サカイ」でクリエイティブディレクションなどを担う源馬大輔さんが行っていること。
ファッションもフットボールも世界基準を知る源馬大輔さん。
3つ目は、特徴的なアートワークを、その線画のアートが国内外から高い評価を得ているアーティストの長場 雄さんが描いたこと。
かねてより親交のあった源馬さんから声がかかりプロジェクトに参加した長場 雄さん。アントラーズの試合を一緒に見た際には、「学生時代にキーパーをしていた源馬さんの的確な解説を聞きながら観戦するという贅沢な機会になりました」と振り返る。
つまり、サッカー、ファッション、アートの3者越境コラボで誕生したのが、このロンTなのである。
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