連載「Tokyo食文化遺産」とは…… 連載初回では、中華そばと半カレーを堪能しながら、古き佳き食文化を残す重要性を力説した河村隆一さん。
音楽はもちろん、グルメやファッション、車、時計など、幅広い分野にこだわりを持つ河村隆一さんが、友人のラジオDJ・ジョー横溝さんとともに、「未来に残したい東京グルメ」を紹介!
第2回目の舞台は銀座。河村さんが「この味の大ファン」だと公言する洋食の老舗を訪問した。それでは今回も東京の美食を後世に語り継ぐべく、河村隆一、動きます。
▶動画も観てね!【未来に残したい東京の食文化 vol.2】日本洋食発祥の地「煉瓦亭」
隆一 さぁ、始まりました! ジョーさん、よろしくお願いします。
ジョー 今日は銀座に来ていますが、さすが隆一さん! 銀座が似合いますね!
隆一 銀座は大好きで、すごく“ハイソ”なものと歴史深いものとが融合している街なんですよ。今回のお店なんて明治28年創業ですよ!
ジョー 隆一さんイチオシのお店ということですが……。
隆一 はい、こちらの「煉瓦亭」さんの大ファンで、もう何度も訪れています。
ジョー それは楽しみ。さっそく中に入りましょう〜!
オムライスやハヤシライス、カキフライなど数々のメニューを生み出した、”日本の洋食の原点”とも言われる「煉瓦亭」。伝統と文化が色づく銀座にあって、夏目漱石など多くの文化人に愛されてきた名店。
ジョー 店内も素敵な雰囲気ですね〜!
隆一 まだ洋食が格式高く、コース料理でしか食べられなかった時代に煉瓦亭ができて、一般の人も単品で洋食を食べられるようになったんだそうですよ。
ジョー 新しい食のスタイルを提供したお店だと。
隆一 そのあたりは、4代目の木田浩一朗社長にお聞きしましょう。
ジョー よろしくお願いします!
社長 よろしくお願いします。煉瓦亭はおかげさまで、今年で創業127年を迎えました。
ジョー 内装とか建物は当時のまま?
社長 建物は大震災や戦争で何度も建て替えています。創業時は現在の銀座松屋の一角にありました。
ジョー レジも存在感ありますよね。
社長 建て替えのときに、当時は超高級品だったスウェーデン製のレジを売り込まれて、当時の社長が勢いで買ったそうです(笑)。
隆一 洋食好きの間で煉瓦亭さんはすごく有名で、僕も実際に来てみたら本当に美味しくて。すぐにファンになりました。
ジョー 隆一さん洋食大好きですもんね。さぁ、今日は何を食べましょうか!
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