芸人のトップランナーたちは超えられない
1999年にNSCで出会った相方・梶原雄太さんとキングコングを結成。その2年後にはバラエティ番組『はねるのトビラ』でレギュラーに抜擢され、信じられないスピード出世の階段を駆け上がることになる。
「20歳で『はねるのトビラ』がスタートして、24歳のときにゴールデンに上がって視聴率が毎週20%を超えました。キングコングの冠番組もいっぱいいただいて、願ったりかなったりの状況になったんです」。
しかし、と西野さんは続ける。
「神輿は担がれてるし、追い風も吹いている。下駄も履かせてもらってるのに、突き抜けてはないなっていう感覚がありました。
当時、僕はタモリさんと週2ペースで飲みに行ってたんですけど、このままやっていてもこういう先輩方を超えることはないだろうなって。引導を渡すには、全然違う戦いを挑まないといけないなと思ったのが25歳あたりですね」。
違う戦いを挑むためにテレビの仕事からいったん軸足を抜く。その決断が、有名な「(バラエティ番組の)ひな壇に出ない」という発言につながり、スピード出世に対する妬みも相まって芸人からの総バッシングが始まった。
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