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エア ジョーダンの並べ方にも並々ならぬこだわりが

壁面にズラリと飾られているサマは、一般的なスニーカーショップと比べても遜色がない。しかも、こだわりは空間デザインにとどまらず、その並びにまで及ぶ。
 


「僕の部屋では、3つのエリアごとに飾るスニーカーを分けています。黄色い縁のボックスを並べたエリアは、今履きたい、いつまでも眺めていたい一軍の70足を展示しています」。

並びひとつにも意味を込めている。例えば、上から2段目の横列には、エア ジョーダンシリーズでもとりわけ人気の高い、ラッパーのトラヴィス・スコットとコラボしたモデルを陳列。

並びにも意味を込めている。例えば、上から2段目の横列には、エア ジョーダンシリーズでもとりわけ人気の高い、ラッパーのトラヴィス・スコットとコラボしたモデルを陳列。


しかも、新たに一軍へと昇格するモデルもあれば、それに伴い降格するモデルもある。そのため、位置も流動的に変わっていくという。



「ジョージタウン大学のカレッジーカラーを落とし込んだネイビーのエア ジョーダン 1は、つい先日出たばかりの昇格組。急に一軍ボックスに入っちゃったものだから、ここに入っていたモデルを降格しました。で、こちらの棚に移動しています」。



「ここは、いわゆる2つ目のエリアです。降格したモノを中心に、エア ジョーダンを雑多にディスプレイする場所。こちらも片足だけ並べていて常時60足を飾っています」。

いわば2軍。とはいえ、プレ値級のモデルから大定番、珍モデルとその顔ぶれは豪華で、実にうらやましい限りだ。ただ、1軍と2軍で随時、昇降格があるためちょっとした悩みも。

「昇降格のたびに、並びの位置も変えなければいけません。そうなると、どのボックスへ入れるかすごく悩むんですよね。先ほど紹介した昇格モデルも、実は今の配置に納得がいってなくて(笑)」。

それぞれのモデルが生まれたストーリーや、カラー展開などに合わせてパズルのように、並びを組み合わせている。「完全にオタクの領域なんですが、綺麗に並んでいないと気持ち悪いです(笑)」。

モデルが生まれた歴史や、カラー展開、コラボなどに合わせて、パズルのピースをはめ込むように並びを決めている。「完全にオタクの領域なんですが、まとまってないと気持ち悪いんです(笑)」。


一軍のボックスをよく見ると、そのモデルを説明したカードが添えられている。

「一軍はコレクションシートをハンドメイドで作っています。コレクションシートとは、いろんな情報を見て、自分なりに勉強してそれを文章内にまとめたもの。これがあると、後々、どんなモデルだったかを見直すことができて便利なんです」。



「一軍に昇格するたびに製作しているんで、いざ降格するとコレクションシートも変更する。なので、過去の一軍だったモデルのコレクションシートがこんなにもあるんです。

でも、このスニーカーはなんで作られたんだろうとか、どういう素材で、なんでこの名前なのかとか、それを見直すのも楽しいんですよね。記憶を呼び覚ますのにも役立っていますしね。飲みながらこんなのを見直して楽しんでいます」。

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