©️KYNE
▶︎すべての画像を見る 福岡の中央区唐人町に新しくオープンするアートスペース「カセット」。その第1弾エキシビションとして、9月29日よりKYNE(キネ)の個展が開催される。
カセットがある唐人町は、中心部から少し離れた落ち着いたエリア。とはいえ、博多駅からは地下鉄で11分、福岡空港からも地下鉄で17分とアクセスは良好。大濠公園も徒歩圏内という好立地である。
内装デザインは、福岡と東京に拠点を置く二俣公一率いるケース・リアルが担当。シンプルなホワイトキューブの建物は、地上2階、地下1階の構造で、フロアごとに異なるイメージを与えてくれる。
©️KYNE
そして、主役となるKYNEは、国内外を問わず、多くのアートファンからの熱い支持を受けるアーティストだ。日本画・グラフィティ・現代ポップカルチャー等からの影響を受け、女性像を通して、その存在感を表現する。
2020年の渋谷・ミヤシタパーク「サイ(SAI)」のオープニングエキシビションや、 2021年4月に東京で開催された個展「キネ カイカイキキ)」など、常に大きな話題を提供し続けているKYNEが、2022年の舞台に選んだのは地元の福岡だった。
これまでも福岡市立美術館での壁画制作、コロナ禍における寄付を目的としたチャリティ作品の発表など、地元への貢献を積極的に行ってきたが、実は、個展としては2017年の「キネ フクオカ(KYNE FUKUOKA)」以来5年ぶりとなる。
©️KYNE
彼の地元に生まれた新しいスペースに呼応する新作約30点で構成される本展、見逃すわけにはいくまい。
[Profile]KYNE(キネ)●福岡を拠点とするアーティスト。大学時代に日本画を学び、2006年頃から活動を開始。2010年頃にクールな表情の女性を描く現在のスタイルを確立。1980年代の大衆文化を独自に解釈して生まれた絵画は、国内外で注目を集めている。