失敗② ハワイの工事はのんびり。オープンまで10カ月という誤算
フジヤマテキサス ハワイの串カツ。
ハワイの常識は、日本のそれとは何もかも違う。工期に関する認識も甘かった。
「工事をしている業者がみんな午後3時には帰っちゃうんですよ。のんびり仕事するんです。それを見てたら頭痛くなってきて(笑)。これでは、空家賃の支払いだけで貯金が尽きるぞって。3カ月程度で工事が終わると思ってたので焦りましたね」。
もはや、佐藤さんには頭を下げる以外に道はなかった。
調べるというプロセスを踏まずにガチンコでやってきた佐藤さんはハワイビジネスの先輩に「よくオープンできたよな」と驚かれるそう。
「ふたりで一緒に店の大家を訪ねました。頭を下げて、店がオープンするまで家賃をまけてください!ってお願いしたんです。もうそうするしかなくて。
そしたら『君たちはいいね、頑張ってるんだね』って応援してくれて。家賃を80%オフにしてくれました。結局、工事は10カ月かかったので本当に救われましたね。それがなかったら店はオープンできなかったと思います」。
ちなみに工期が長引き採算が取れず、事業が頓挫するケースは大企業でさえ良くあるケースだという。佐藤さん夫婦は2人だけでなんとか踏ん張り、オープンまでの危機を乗り越えた。
教訓② 工期は3倍、オープンまでが山場と心得るべし!
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