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2022.09.16

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開発5年「ナイキ フォワード」の革新性。織りも編みもしない生地で生まれる新しいナイキ

「ナイキ フォワード フーディ」1万8150円/ナイキ 0120-6453-77

「ナイキ フォワード フーディ」1万8150円/ナイキ 0120-6453-77


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このパーカは、ナイキから明日リリースされる新作。

一見普通のグレーパーカに見えるけれど……実は服作りの未来に大きな影響を及ぼすかもしれない、「ナイキ フォワード」というサステナブルな新技術で作られたものなのだ。



「ナイキ フォワード」というのは、コレクションや素材の名前ではなく、イノベーション・プラットフォーム(つまりすごい技術!)のこと。

ナイキはこれまでもドライフィット、エア、フライニットなど、革新的な技術や素材を世に送り出してきたが、「ナイキ フォワード」はそれに匹敵するほどの大きな可能性を秘めている。



実はナイキは30年も前からサステナブルな取り組みを積極的に行ってきた。

すべてのプロダクトに、再生ポリエステルやサステナブルコットンをブレンドした素材を使用し、二酸化炭素と廃棄物のゼロを目指す活動「ムーブ トゥ ゼロ」。

不要になったスニーカーをブランドに関係なく回収リサイクルする「リユース・ア・シュー」から活動が始まり、工場の廃棄物や中古のスニーカーを集めて素材を作る「ナイキ グラインド」では、2020〜2021年にかけて約30トンの廃棄物を再利用することにも成功した。

アイテム自体にも地球環境に優しい工夫がされており、例えばナイキのスニーカーのソールに使われるエアは、90%以上が再生できる。エアの原料も、現在では半分が生産工程で発生する廃材を再利用して作られている。



そんな取り組みの末に、5年以上の歳月をかけて生まれたのが今回発表される「ナイキ フォワード」。

糸状の繊維を重ねて絡ませるニードルパンチ機械にアレンジを加え、繊維から直接テキスタイルを生成しているのが特徴だ。

生地を作るうえで欠かせない、織ったり、編んだり、裁断したりする工程を省くことで、従来のフリース素材に比べて、エネルギーを75%削減することを可能にした。



しかもこのアイテム、サステナブルということを除いても魅力的だ。

ナイキの最高レベルと謳われる二重構造のマイクロファイバー フリース「サーマフィット」素材を採用。エネルギーを蓄える構造で保温性に優れており、しかも袖を通してみるととにかく軽いのだ。



生地を拡大してみるとこんな感じ。

表面に凹凸があり、シャリッとした触り心地だ。ポケットは縫製工程を省くためにレーザーカットされただけの切りっぱなし。ちなみに染色もされておらず、素材そのままの色だという。

「ナイキ フォワード クルー」1万5400円/ナイキ 0120-6453-77

「ナイキ フォワード クルー」1万5400円/ナイキ 0120-6453-77


今回「ナイキ フォワード」のファーストアイテムとして登場するのは、クルーネックとパーカの2アイテム。



明日9月17日(土)から、ナイキの販売店や公式オンラインショップで販売される。今後はパンツやMA-1タイプのアウターも登場する予定だという。

ナイキが5年の歳月をかけて生み出した革新的な新技術。服作りの未来を変えていくかもしれないその着心地を、いち早く体験してみてほしい。


[問い合わせ]
ナイキ カスタマーサービス
0120-6453-77

齋藤久美子=文

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