「辛抱耐え男」撃沈。またあの上司が無理難題を求めている。
▶︎すべての画像を見る ストレスと上手に付き合う、要因を制御するためのコーピングは3種類に大別される。
ここでは職場でありがちな問題を例に、具体的な対処行動に落とし込んで解説する。
「耐え子の日常」の作画監督・佐藤充夫さんのイラストとともにお届け!
「コーピング」とは
同じ環境に置かれていても、ストレスに強い人と弱い人がいる。同じような刺激でも、受け止める人によって反応はさまざま。
精神的負荷をモチベーションに転換できる人もいれば、プレッシャーを感じて本来持っている力を発揮できない人もいる。また、同一人物であっても、時と場合によって反応が変わるから難しい。
そういったストレスの「受け取り方」や「感じ方」に着目して生まれた概念がコーピングである。
端的に言うなら、ストレスを「マネジメントする」「対処する」方法。ストレッサー(直接的要因)やストレスへの反応をうまく制御することで、心身への負荷を減らすことができる。
以前
ストレスマネジメント術に関する記事で触れたように、コーピングは原因そのものに直接働きかける問題焦点型、対象への認知を変える情動焦点型、具体的な発散行動に落とし込む解消型の3種類に分かれる。
①問題焦点型
「辛抱耐え男」抵抗。どれが効くかをじっくり思案中。
キーワードは「直接的対処」直接的対処とは、読んで字のごとくストレッサーそのものに直接働きかけること。今回の例のように会社の上司との対人関係が問題の場合、直接その上司と話し合うのもひとつの手段。
ほかにはストレスの原因である上司が課長なら、その上の部長に相談するという手ももちろんある。
また、距離を取る、つまり、異動したり、転職したりすることも直接的対処に含まれる。自分にとって何が最適かを見極めて。
具体的な対処行動チェックリスト
・直接話し合う、交渉する
・思い切って対決する
・上司の上司に相談する
・同僚に相談して助けを得る
・部署を異動する
・転職する
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