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2022.09.14

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“タオルのホコリ”が解決した、焚き火やBBQの着火剤「クサい、燃え移りにくい」問題


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まもなくアウトドアのハイシーズンが到来。焚き火やバーベキューを楽しむ機会も増えそうだ。

今回は、手っ取り早く薪や炭に火をおこす助っ人、「着火剤」の変わり種を紹介したい。

着火剤といえば、石油系の可燃性物質を染み込ませたものがほとんど。化学的に加工してあるから“臭い”し、“油が燃えている”というのは気分的にも嫌なものだ。


「今治のホコリ」各550円/マジックアワー(西染工 http://shop.nishisenkoh.com


でも、写真のカラフルな着火剤「今治のホコリ」は石油不使用だから化学系の独特な臭いはゼロ。その名の通り、ホコリを材料に作られている。

“タオルの街”として知られる今治市で染色加工業を営む西染工が、綿100%タオルの染色過程の乾燥作業時に大量発生するホコリをアップサイクルしたものなのだ。

毎日たくさんのタオルを巨大なタンブラーで乾燥。

毎日たくさんのタオルを巨大なタンブラーで乾燥。


西染工の商品開発者・福岡友也さんによると、タオルの染色加工において大量に消費する電気やガスなどのエネルギー削減には以前から取り組んできたそう。

「ですが、乾燥時に大量に発生する廃棄物『ホコリ』の削減はどうすることもできなかったんです」(福岡さん。以下同)。

乾燥後、タンブラーには大量のホコリが張り付く。

乾燥後、タンブラーには大量のホコリが張り付く。


「タオル製造関係の工場での火災は、この『ホコリ』に電気系統のトラブルなどで火花がでた際に引火することが原因になります。

私自身キャンプが趣味で、乾燥していて火がつきやすい綿ボコリの強みを活かせば、薪や炭への火おこしとして活用できるのではないか、と考えたのです」。



と、試行錯誤の末に商品化された「今治のホコリ」は、薪や炭への燃え移りやすさが抜群! 今年の春に発売がスタートしたが、キャンプ通からも「よく燃える」と好評なのだそう。

ケースにぎゅっと詰められた綿ホコリを取り出すと倍以上に膨らむ。プラスチックケースは今後、紙仕様に変更される予定。

ケースにぎゅっと詰められた綿ボコリを取り出すと倍以上に膨らむ。プラスチックケースは今後、紙仕様に変更される予定。


本来、廃棄される運命だった“ホコリ”を活用した着火剤は、色鮮やかで見た目もGOOD。手間のかかるアウトドアでの火おこしが楽しくなりそうだ。


[問い合わせ]
西染工
http://shop.nishisenkoh.com

大嶋律子(ジラフ)=文

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