▶︎すべての画像を見る 我々のカラダも脳も食物から摂取した栄養でできている。当然、メンタルと食生活には密接な関わりがあるのだ。
そこで「メンタリー」代表・西村創一朗さんのアドバイスを参考に、レジリエンス(ストレス回復力)を高める食事を考えてみた。
| メンタリー 代表 西村創一朗さん Age 34 リクルート在職中に株式会社ヘアーズを創業。パラレルキャリアの実践者として活動後、2017年に独立。同年に双極性障害を発症し、3度のメンタルダウンを経験。自身の経験をもとに、’22年にココロのオンライン相談アプリ「メンタリー」をリリース。4児の父でもある。 |
① 身近にあるメンタルに効く食材
身近な食物の中にもレジリエンスを高めるものはたくさんある。
なかでも注目を集めているのがブロッコリー。2016年に千葉大学の研究チームがブロッコリーに含まれるSFN(スルフォラファン)がうつ病の予防や再発防止に効果があることを突き止めた。
また、たんぱく質を構成する必須アミノ酸は神経伝達物質の材料になり、交感神経の活動をサポートする。「高たんぱく」もレジリエンス向上の重要キーワード。
ブロッコリー
スルフォラファンはブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜に豊富に含まれる。摂取すると体内で抗酸化酵素生成を誘導し、炎症から細胞を保護する効果があるといわれている。
バナナ
バナナに豊富に含まれるビタミンB₆には神経伝達物質の合成を促進する作用があり、ココロを落ち着かせたいときにおすすめ。認知機能の低下防止やいらいらを軽減してくれる。
カッテージチーズ
新鮮なカッテージチーズは幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンのもとになる必須アミノ酸・トリプトファンを含む。セロトニンには認知機能を高め、気分を明るくさせる働きも。
卵
カッテージチーズと同様トリプトファンを豊富に含む。また、この必須アミノ酸はセロトニンだけでなく、睡眠リズムを整えるメラトニンのもとにもなるため、睡眠の質にも深く関わる。
ニンニク
ニンニクB₁とも呼ばれるビタミンB₁の一種・アリチアミンは脳の中枢神経を正常に働かせることで精神を安定させる効果がある。神経過敏やストレスの緩和をサポートする。
② 糖質制限中のエネルギー不足にMCTオイルを
「糖質制限しながら仕事をこなしていると、どうしてもエネルギー不足を感じることがしばしばあります。そんなときはMCTオイル(中鎖脂肪酸)を積極的に摂っています」(西村さん)。
「ココラボ」のMCTオイル。ヤシの実から抽出した100%ピュアオイル。厳格なGMP適合認証を取得した国内の工場で生産されているため、安全性も◎。コーヒーやサラダにも合う。450g 2160円/ココラボ(エクステージ 06-6563-9366)
ココナッツや母乳などに含まれる中鎖脂肪酸は一般の食物油よりも脂肪になりにくいのが特徴。
さらに消化されやすく、すばやくエネルギーを生成する。西村さんはスープや味噌汁に入れて摂取しているという。
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