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ハイテクスニーカーブームの火付け役

【2足目】エア マックス 95

お次は、エア マックス史上もっとも有名なこのモデル。



「やはりエア マックス 95は外せませんね。これはOG(オリジナル)カラーで、絶大な人気を誇りました。僕的には、配色よりもモデルそのものに注目してほしいと思います。1987年に出たエア マックス 1はエア マックスの一発目になりますけど、その8年後にこのデザインが誕生するという面白さ。

もちろん、デザイナーが変わったなどいろいろな要素はあるかもしれませんが、エア マックスの無限の可能性が垣間見えます」。

1995年の発売当初は、その革新的なデザインから物議を醸したエア マックス 95。しかし、異例の大ヒットを記録したことで、“エア マックス狩り”と呼ばれる社会現象にまで発展した。



「エア マックスといえば、このイエローグラデが主流ですが、今履くならブラックがおすすめです。レギュラーカラーだからいつでも手に入れられる色ですし、これがひときわ格好良い。すごく大人っぽいので、オーシャンズ世代にもぴったりな一足でしょうね」。

初登場から長い月日が経っているものの、その威光はいまだ色褪せない。そして、黒がまたさまざまなスタイルに合うと太鼓判を押す。



「僕ならスポーティなスタイルに合わせたいですけど、カジュアルなセットアップとも相性はいいですね。女性でも履いている方をよく見かけます。エア マックスの定番が欲しい、ボリュームのある靴が欲しいとなったら、このエア マックス 95は視野に入れておくべきでしょう」。

発売から20年後にバズった傑作

【3足目】エア マックス 97

3足目もまた、オーシャンズ世代にとってはノスタルジーを誘うモデルである。



「リリースされた当時、僕は小学生だったのでリアルな時代感やシーンの温度感は分かりかねますが、他の諸先輩方や有識者の方から伺ったところによると、まったく売れなかったらしいんですね。

『ワゴンセール行きになった』なんて話も聞きました。でも、20年後、2017年に20周年ということでこのOGカラーが復刻されたんです。そのときにめちゃくちゃバズったんですよ」。



これもまたスニーカーの不思議なところ。そして、エア マックス 97を薦める理由もそこにある。

「これは僕なりの解釈なのですが、このデザインを出すのが早過ぎましたね(笑)。当時の若者たちは、ついていけなかったのかもしれません。ただ、形はほとんど変わっていないにもかかわらず、20年後に売れるというのは、時代性にもマッチしたのだと思います」。

まさに、2017年の靴を1997年に持っていったかのような、バック・トゥー・ザ・フューチャー的ストーリー。



「今履くのにふさわしいエア マックスだと思います。近未来的な見た目ですが、エア マックス 95に比べるとボリュームはやや控えめ。程よく洗練されている分、スタイリッシュに見えると思います。

女性なら、マキシワンピや長丈のスカートといった女性らしい服装のハズしとして合わせている方をよく見かけたりしますね。多種多様な使い方ができるのがエア マックス 97の魅力なのかなと」。


3/3

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