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其の五「山に潜む危険について知るべし」



「山には美しい自然がたくさんありますが、危険なことも多々あります。例えば、熊や蜂。特にスズメバチは、野生動物が原因の死亡事故で最も多く(年間20人ぐらい)、夏から秋にかけての低山には多く発生し、危険です」。

もし遭遇した場合は、決して追い払おうとせず、静かに、速やかに彼らの縄張りから立ち去るのが正解。

また、アブや蚊、毛虫、蛭などもいるので、夏でもロンTや長袖シャツ(できれば汗が乾きやすい化繊)を着ておくに越したことはない。

番外編「山に行く前に加入しておくべき保険」

「登山では、遭難や怪我に備えて山岳保険に入るのは必須。アイゼンやロープを使わない登山であれば、より少額で加入できる『ハイキング保険』や『スポーツ・レジャー保険』で十分です。

ただし、道迷いに備えて、できるだけ低山でも遭難捜索費用が補償される保険に入っておきましょう」。


計画と準備さえ怠らなければ、登山はとても楽しくて素晴らしいアクティビティである。永田さんのアドバイスをしっかり守りつつ、楽しい山登りを満喫しよう。

「山の日」に、乾杯〜!

公益法人日本山岳会=協力 原嶋鉄人=取材・文

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